メルクマール

前回の1話丸々、『アイオンの目』の見せた未来視だったという構成は、大胆なアイデアだと言えるでしょう。アニメの1話区切りのフォーマットを生かした仕掛けです。

ただ、平行世界に関しては、いまいち納得できないところがあり。　駆たちが別の世界に戻った、という結末ですが、ならば元からいた駆たちはどうなったのかなとか、突っ込みどころはいろいろあります。実は原作では詳しい説明があって、アニメではそれをやる尺が無かったのかもしれません。

「よく考えるといろいろ変なんだけど、アイデアを次々と繰り出して勢いで押し切る」という構成は、コードギアスなどがそうですね。このアニメでも、最終回にして、駆が自殺するとか、栞が時空移動能力を持っているとか、駆は操に殺されていたとか、びっくり展開を次々と出して、勢いがあったと思えます。　これを超展開と見る方もいるでしょうけれど、僕はそれなりに楽しめましたね。

「どんなに絶望的な状況でも明日を信じる」というのは、駆が戦いの中で学んだことであり、またアイオンの目の力でもあるのでしょう。それに影響されて、黒騎士が味方に付き、全員の力で魔女を倒したのは、盛り上がるラストでした。

この記事、考察が甘いかもしれませんが、この作品はあまり深く考えずに、雰囲気を楽しんだのが勝ちだから、と言い訳しておきます。シリーズの前半はやや単調でしたが、後半からは楽しめた作品でした。

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