メルクマール

「秘密」の意味が、いつのまにか変わっていたのですね。最初は、裕人は秘密を知る共犯者という位置だったけれど、それをキッカケに仲を深めて、今や人には言えない、別の意味での「秘密」を持つ間柄になってしまった、と。

これまで、裕人と春香のスレスレのシーンはあったけれど、ラッキースケベ的なものがほとんどでした。でも今回は、明らかに同意の上で行為に及ぼうとしていて、これはもう言い訳できない、大きな声では言えない「秘密」を共有した瞬間です。だからこそ、「おめでとう」と祝福の拍手が浴びせられたのでした。

最後まで寸止めかと思っていたのですが、最終回で寸止めではあるものの、二人が次の段階に進んだことを暗示させたことは、なかなかよい締め方ではないでしょうか。

前回も書いたのですが、僕は春香があまり好きではなくて、美夏や椎菜を目当てに見ていました。春香のカマトトっぷりに共感できないせいですが、このところの春香は、自分の気持ちに正直に行動していて、好感が持てるようになりましたね。

ストーリーのあまりの進まなさっぷりに、苦言を呈したこともあるけれど、終わってみればこれはこれでよかったのかなと思えます。怪光線や湯気でごまかさないお色気シーンも、評価されるべきでしょう。これあっての作品だから。

エンドカードに「またどこかでお会いしましょう」とありましたが、もし3期があるならば、椎菜に出番をあげてほしいですね。椎菜と三角関係になりそうでならないのが、一番残念なポイントなので。

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