メルクマール

こんにちは、いつも楽しく拝読させて頂いております。メルクマール様の考察は深く鋭く、しかも対象への愛が感じられるのを好もしく感じます。
さて一話からグイグイと引き込まれたＤＴＢもいよいよ佳境に入ってきました。この作品はＳＦ設定でミステリーの要素や超能力バトルアクションでみせるのが表看板なのでしょうが、実は人間存在とその哀しさを描くことにも主題があるように思えます。
あまりハッピーな結末にはならない嫌な予感が漂って来ましたが蘇芳にはどのような運命が待っているのでしょうか。失われたアイデンティティを再獲得して成長する蘇芳を見たいですよね。懸命に生きる素敵な子ですもの、彼女には良い結末を迎えさせてやりたいものです。蘇芳は紫苑の能力が作り出したコピーのようですが、死んだ蘇芳のコピーと言うよりは紫苑自身のコピーなのではないでしょうか。紫苑がターニャを撃ったライフルは左利き用でしたし、コピーして生成されるものは鏡像になる、即ち男である紫苑のコピーは女の子になったのではないかと想像します。ここでＦＳＢのレプーニンらの会話に出てきたパブリチェンコ博士の研究、ＭＥネットワークが気になります。そんなものが実現するのなら我々の商売あがったりだと言っていましたが、これは他人の思考や体験を離れて居ても知る（共有する）ことが出来る能力なのではないでしょうか。紫苑は蘇芳の行動や考えをリアルタイムで知っているのかもしれない、ターニャを待ち伏せして狙撃した行動からそう感じました。しかし紫苑が意図して蘇芳の心に痛みを与えるのは何故なのか。蘇芳に悲しいことが起きたときにペンダントが反応し契約者としての能力が発動しているようですのでそれと関係あるのではないでしょうか。あのペンダントが流星核なのか、オレンジ色の弓張り月は何を意味し何を引き起こすのか、興味は尽きません。ご指摘のとおりイザナギ・イザナミ二柱の神様ならば物語のエピローグは生と死、或いは死と再生のお話なのでしょうか。
しかしマダムは何者なのか、銀は何をしようとしているのか、そもそもゲートとは何で誰が（組織が？）何故作ったのか、などなど他にも未解明の謎が沢山残っていますよね。あと2話でこの壮大な物語に結末をつけられるのか、ちょっぴり心配・・・。3期はあるのかなぁ、スポンサーの胸先三寸ですか。
気が付いたら長文となっており大変失礼致しました。寒い日が続きますが、ご健康にお気をつけて益々ご活躍下さい。

DTBの感想は毎回苦戦しているのですが、評価していただいて嬉しいです。

「蘇芳のコピーというよりは紫苑のコピー」というのは、面白い見方ですね。染色体レベルからコピーするのであれば、染色体の組み合わせをちょっと変えるだけなので、女の子にするのも可能なのかも。女を男にはできませんが。

MEネットワークは、ドールの感知能力をシミュレートしたものかもと思います。1期から数年たち、契約者やドールについて研究が進んでいるようなので、その能力の一部を技術的に再現というのはありえるでしょう。未来知の能力もあったりするのでしょうか。

「ゲートとは何か」みたいな根本については、今回のエピソードでは明らかにされないのではと思えます。でもその手がかりの一端が示されることはあるかもしれません。

始めてコメントいただいたとのことで、嬉しいです。今後ともよろしくおねがいします。