メルクマール

まず第一に、ご承知で書かれてることと思いますが、現実には執事はバイトでは絶対にできません。ハヤテでも劇中で説明されてますが（おそらくこの部分はリアルな説明）、おっしゃるように執事は貴顕紳士、富豪の家政家産の実務管理者であり、本当にいわゆる「何でもできちゃう」、場合によっては主以上に有能であることが求められます。（ハヤテの劇中では日本で開店休業状態でしたが）ちょっと不確かな話ですみませんが、本家イギリスでは実際に訓練所のような所もあると聞いています。また原則として「高貴な家柄の子弟で厳格な躾を受けた者が就く職業」でもあるようです
またハヤテの原作劇中では、「執事」はその現実のさらに上をいく「超人」（でなければならない）とされていますね。だから本来、優等生で何でもソツなくこなすけど、他面ラブコメヘタレキャラの典型でもある裕人クンに務まる仕事ではないのですが…まあお約束？ということで（笑）
1期から見ていますが、ハヤテとこの作品がいろいろな意味で似ているというのは某所で示唆があって初めて気づきました。これも徘徊効果で、メルクマールさんのご教示でも感じますが、「ひとりで見てるんじゃないんだな―」と感じます。感謝です…
OPですが…あの冒頭の画面が、私が1期でこの作品を全話見るようになった理由です。アレを見る度に、以前仕事で依頼人（細かいことは内緒ですが、この業界ではよくいる…もといいらっしゃる存在です）が背後から「早く！早くやってくれ！何でそんなに扱いが遅いんだよ！」とがなって、内心（うるせーよ。こんなの初めて使うんだよ）…片手にした電話の受話器の向こうはコレが専門のデザイナーの手とり足とりの説明。最低の思い出の一つですが、なぜかこのOPを見る度に「ああ、仕事しなきゃな」と思います。そして自分が拙いなりに出版メディアに関る仕事をしているのだということもあらためてそれなりに…
まあ、内心の屈折はどうあれ、あのOPが私を引きつけているわけですから、確かに商業的にも重要ですよね。なんたって作品の顔で、「人は見かけが九割」とも言いますし（笑）今期はお金が厳しいですが、必ずOPが入る2話は、お気に入りの作品は一通り録画してあります。今期では超電磁砲のOPが脳内ループ（笑）いささか自意識過剰な中学生の女の子の心象風景を見事に描いていると思います。思わず上条クンに目がいってしまう美琴の表情が（笑）セリフがなくても「負けないんだからね！」というツンデレヒロインの声が聴こえてきます

メディアはその語源が示唆するように「人に何かを伝える魔術」。マンガやアニメ、特撮はいわばその最左翼（笑）の一つだと思っております。そして恋愛がいわば「究極の人間関係」の一つだとするならば、「そのスジのオタクの恋愛」を扱った作品がいくつもヒットを飛ばし、うち一つは社会現象にまでなったのは偶然ではないのかも…と今思いました（おせーよ 笑）
それでは失礼します

イギリスの執事学校のことは聞いたことがありますが、家柄が良くないと入れないのですか。かなりステータスのある職業なんですね。”ハヤテのごとく”でも執事は一目置かれていますが、あれは正しいんだな。

OPは１期のアイデアを踏襲しつつ、進化していますよね。冒頭の編集画面はillustratorでしょうか。最近のはよく知らないのですが。

絵と音の総合メディアといえば、映画・ビデオ・CGムービーなどもありますが、すべてを人間の手で作り出す、という点でアニメは特異なものだと思えます。元になるものがないので、いくらでもデフォルメできて、伝えたいことを純粋に伝えることができるわけで。それが、アニメが人の心に伝わる理由だと思うのでした。