このアニメはきっと、八方破れなところがウリなのなのであり、このアニメらしく駆け抜けた最終回だったと言えるでしょう。バスカッシュ! 第26話 「フリー Free」 の感想です。
この作品、序盤はかなり楽しんでいたのですが、途中から視聴テンションが下がり、レビューはずいぶんご無沙汰していました。
バスケとロボは、大いにアリだと思うんですよ。バスケとファンタジー(神々の玉遊び)も、まぁアリかもしれません。でもバスケとロボとファンタジーが全部混ざってしまうと、どうにも融和せず、そこにアイドルものの要素も入ってきて混沌とした作品になりました。
でも、そういうごった煮のような世界感が、この作品が目指したものなので、こういうものだと楽しめた人が勝ちです。僕はいまいちノリ切れませんでしたが、やりたいことはわからないでもありません。最後はみんなでバスカッシュということで、この作品の結末としてはこれしか無いでしょうね。
ただ、終盤はダンとルージュのラブストーリーを軸に展開していたはずなのに、くっつくでも別れるでもない結末は残念ですよ。せっかくオリジナルストーリーなのに、完結していない原作モノみたいな、玉虫色の決着は納得できないな。
独特な美術や小物の設定、バスケシーンのグルーブ感などは好きで、オリジナリティに溢れた作品ではあったと思います。あまり人気があったとは思えませんが、河森さんのオリジナルものは今後も見たいと思うのでした。
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バスカッシュは残念なアニメでしたね。どうせだったらもっとバスケの試合を中心にストーリーを展開させて熱血アニメにしたら良かったんですが、突飛なファンタジー要素と場当たり的な展開が多くなってきて冷めました。
歌は世界を救うじゃなく、バスケは世界を救う的な展開にしたかったんでしょうか。
ダンの成長要素がほとんどなかったし、そもそもなぜイカズチの軌跡を出せるのかもわからなかったです。声の主(知的生命体?)もよくわかりませんでした。
月へ行く理由も、いつの間にか…
妹の足を治すため→ルージュのため→世界のためと、目的がコロコロ変わったにもかかわらずダン側にさしたる葛藤がなく、ガッカリ感がありました。というか、最愛の妹が空気になってました。
キャラも、フローラはダンとミユキとルージュの三角関係を四角関係にしてややこしくしてるだけだし、なによりミユキが不遇すぎます。
主要キャラであるアイスマンも謎の離脱をするし(ライバルとして再登場させたかったのはわかりますが、展開に無理があります。代わりのナビィは存在意義が希薄だし)、セラも途中からいてもいなくてもいいような存在になってました。
それぞれ魅力的な個性を持ってるキャラがたくさんいたのに、唐突なストーリー展開に引きずられて空気になってるキャラが多すぎました。それがすごく残念でした。
僕は最初のころのバスケを中心にした展開が好きだったので、「バスケ熱血アニメでよかったのに」というご意見には全く同感です。
妹が空気になったのは、僕もガッカリですよ。せっかくの花澤香織さんの妹キャラなのに。
いいキャラは居たし、映像的にも観どころが多い作品ではありました。なので一言で言えば「残念なアニメ」ということになりますね。