普段は感想を書いていないのですが、『ダイジェスト映像』に思うところがあったので。かなめも 第5話 「はじめての、みんなでお風呂」 の感想です。
あの尺合わせのダイジェスト映像は、他の方のブログの記事を総合すると、「テレビ局の規制によって、いくつかのシーンが根こそぎカットされたため」のようですね。テレビ局の規制っぷりもどうかと思うけれど、そもそもそういう「きわどいシーン」がこのアニメに必要なのかな、と思うのです。
僕はこのアニメは好きですが、好きなポイントは何かというと、かなが失敗しながらも、周囲の仲間に見守られながら、自分の居場所を見つけていく様子ですね。かなが失敗したり勘違いしたりする様子が微笑ましく、そこに仲間がフォローしたりツッコんだりするテンポが良くて、ベースには暖かい人間関係があり、いい作品だなと思っていました。4話までは。
でもこの5話は、僕にはピンとこないですね。はるかがセクハラしてサキが制裁する、というお約束は、ところどころにスパイスとして入れるのはいいのですが、そればかりやられるとクドイです。ゆめとゆうきの百合シーンも同様ですね。それらは薬味であってメインディッシュじゃ無いのでは。でもそれを中心にして、エロ方面で押すのは違うんじゃないかと。まぁ、僕の個人的な思い入れですけど。
今回の脚本は横手美智子さんです。横手さんと言えば、戦場のヴァルキュリアでシリーズ構成をされてるのですが、その構成には言いたいことがありますね。僕は原作ゲームをやっているのですが、感想を書いていないのは、文句しか出ないからです。原作には無い、男女の三角関係をストーリーのメインにして、本来のテーマを脇に追いやるのは違うんじゃないかと。
ベテランの脚本家さんなので、自分のカラーを出したいところはあるのかもしれないけれど、原作の良さは生かして欲しいと思うのでした。もちろん、彼女のカラーが好きな人もいるかもしれず、僕と合わないだけかもしれませんけれど。
ヴァルキュリアは確かに最新話はエゲツない恋愛モノとして、ドSの横手ワールド全開ですね。よくこんなの書けるなあといろんな意味で感心しています。.hack sign以来、ダメキャラが傷つけあう描写で視聴者をイライラさあせながら引きずりまわすのが横手流だと認識しています。(今回の場合、たぶん恋愛で)うまく最終回のカタルシスにつながれば成功でしょうね
以前、別作品のインタビューで「あまり空想的・幻想的な作品は苦手」という意味のことをおっしゃっていて、私はゲームはプレイうしていませんが、あえて拝察させていただくなら、そもそもこの作品に向かなかったのかもしれません。これ、SFファンタジーの一種ですよね、架空歴史物の(笑)それでも横手さんにこの系統の(空想・幻想系)作品のオーダーが絶えないらしいのは、やはり「こういう」作品を「そういう」ふうにしたいという意向が製作側に多いのかなと思ったりします。どうもSFやファンタジーをそのものとして楽しむというのを不健全に見る風潮があるような気がしてなりません。まあでも、恋愛モノとしてはここ数回は横手ワールドとしては本領発揮という感想を持っています。後は好きずきですよね
私はまあこのままでもいいですが、一部のご返信でいただいた「こうしたなら、その方向なりにこの先の出来が悪かったら凄く怒る」というのに同感です。横手さんには「隠の王」という、個人的にあまり感心しない前例がありますので…
ただ戦争モノとしては確かに私でもところどころ疑問符がつくところがあります。グレゴールの末期のセリフとか、どうも座りが悪いなあと思ってたら、ここがおかしいという具体的なご返信をいただいたこともありました(笑)エーデルワイス号の描写もちょっと…視聴者のブログにフォローしてもらってどうすんじゃい(笑)
それでは失礼します
P.S.今期、萌え四コマらしさ溢れる作品としてはGAも好調ですね。思わず噴き出してしまう一方で、毎回心に沁みるエピソードが軸に置かれており、なおかつ変態成分ゼロ。健全なお笑いを得意とする桜井監督の面目躍如という感じがしています
現状の恋愛路線でも、あれはあれで面白くなれば、いいのかもしれませんけどね… 今のところ、原作にこだわりのない方にさえウケていない気がします。ましてや原作ファンとしては。
「隠の王」は見ていません。パトレイバーの彼女の脚本には、いい印象があるのですが。
GAはなかなかいいですよね。回によってムラはありますが、楽しめるコメディになっています。授業や課題の内容が専門的に描写されるのも面白い試みで。