1話はあまりピンとこなかったのですが、2話で天文部らしい活動が始まったことで、イイかもと思えてきました。宙のまにまに 第2話 『ファーストスター』 の感想です。
個人的にも、星を見るのは好きなのです。趣味というほとでもないのですが、たまに双眼鏡持参で、高台に上って星を眺めたりします。今回の”観測会”の描写で、天体望遠鏡ではなく、双眼鏡を使っていることに違和感のある方もいるかもしれませんが、普通に星を見るには、実は天体望遠鏡よりも双眼鏡のほうが向いているんですよ。
暗い星を明るく見るには、レンズでなるべく多くの光を集めて、それを効率よく目に投影することが必要です。集めた光が目に投影される像のサイズを”ひとみ径”と言い、”対物レンズの口径”と”ひとみ径”の比が、つまり倍率です。
天体望遠鏡は倍率が高いので、必然的に”ひとみ系”が小さくなります。小型ものは特にそうで、針穴からのぞくような像になりがちですね。
双眼鏡は、たとえば天体観測でよく使われる、口径50mm、倍率7倍のものでは、ひとみ径が約7mmになります。これは暗い場所での人間のひとみのサイズとほぼ同じなので、レンズが集めた光が、視野全体に効率よく投影されるわけです。
美星が持参した双眼鏡は、口径50mm、倍率7倍~10倍のもので、まさに天体観測向きのスペックです。光学機器メーカーのビクセンのロゴが入っていて、スタッフロールにもクレジットされていました。
天体望遠鏡が必要になるのは、惑星や彗星など、近い天体の形を捉えたい場合ですね。そのうち登場するのでしょう。
そもそも、天体観測は何にもなくてもできます。OPで天文部員たちが草に寝転んでいるカットがありますが、あれはきっと流星を観測しているのでしょう。流星を探すには空を長時間見上げる必要があり、首が辛いので、寝転んで観測するのが基本スタイルなのでした。
と、長々と薀蓄を書いてしまいましたが、このアニメをきっかけに夜空を眺めてみるのもいいのではないでしょうか。今回は春の夜空について解説がありましたが、せっかくなので1年分やってくれるといいなと思います。
人間ドラマのほうも、姫が加わって面白くなってきました。美星は空気読まないバカキャラかと思っていたら、彼女も何かありそうな感じですね。とりあえず1話で切らなくてよかったなと。今後に期待しています。
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ビンボー天文部の物語なので、いろいろ苦労していくでしょうが、手作り感のある活動で、それがこの作品の舞台の楽しさにもなってます。
CGで凝った映像も作れますがこの作品ではどこまで映像に拘れるでしょうか。観測される星空をどう表現するかもちょっと期待ですね。
特に波動砲はwどう撃たれるのか。
双眼鏡は手ごろですし、何より気楽に月を楽しめていいですね。
でも2話を見て、ギャグだけの作品ではないし、美星も天然なだけのキャラじゃないなと分かってきました。
天文部の手作りの活動ですか、それは楽しみにしたいです。
星空を映像で表現するのは、いろいろ難しいでしょうね。プラネタリウムで上演できたら理想的でしょうけれど。
非SF・理系アニメということで、やはりメルクマールさんのレビューは勉強になりますね。私も夜空を見るのに最初に使ったのは双眼鏡でしたね。いや、それしかなかったので(笑)小学生の頃、父がSF好きの私に天体望遠鏡(ミザールの屈折式です)を買い与えてくれたにもかかわらず、使いこなすことなく無駄にしてしまった苦い思い出があります。まったく別の生き方を選んだということもあって…
でも回り回って理系との境界的な仕事もしているのは、そういう仕事が一方的に来るからというのもありますが、仕事をしている時はあの頃の気持ちが少し生きている気はします。人間は生物ですから、普通の文学を読むにも、天文に限らず、ナマの自然と触れ合う経験はとても大切というか不可欠。今回、朔がそれに気づいていくシーンは感動的でした。星空の表現は、原作通りならいずれ腕の見せどころのエピソードがあるはずなので、期待はずれにならないとよいですね。そう、何気に世界天文年」協賛企画らしいし、ラブコメが気に入ったという方にも天文、さらには自然科学への誘いになれば、と思いますよね。がんばれ、姫ちゃん!とりあえず予告で出てますが、次回早速「今時のプラネタリウム」が登場!なるほど、思いっきり関係者のアピールっぽいですね、原作にあるネタですけど(笑)
それでは失礼します
次回はプラネタリウムを作る話なのかな?ピンホール式のは僕も作ったなぁ。