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8話の感想書かなきゃ、と思っていたところに、栗本薫さんの訃報が報じられて、しばし呆然としてしました。
もちろん、癌で闘病されていることは知っていました。彼女はいつも、グインの『あとがき』で近況報告されていましたから。最初に癌のことを書かれていたのは119巻でした。
当初は胆のう癌とのことで、その手術は成功したようなのですが、すい臓への転移が判明して再手術になったと聞き、この日が来ることは、ある程度予感していました。僕も叔父をすい臓癌で亡くしているのですが、すい臓癌は癌の王様と呼ばれ、予後が特に悪いことで知られているのです・・・
だから栗本さん自身も、死が近いことは十分に悟っておられていたはずですが、その状態でも彼女はグインを書き続け、その創作ペースも作風も変わることがありませんでした。
また、あとがきでは抗癌剤の副作用のことなど、闘病について綴られていましたが、そんな内容にもかかわらずカラリと明るい、透明感のある雰囲気でしたね。
「自分は小説さえ書いていれば幸せなのだから、たとえ1ヶ月後に死ぬとしても、なにもジタバタすることはない」と書かれていました。そう言えるのはきっと、彼女が死んでも、彼女の生み出した小説やキャラクターは、読者の中に生き続けるからでしょう。
もちろん、僕の中にも生きています。グインやリンダ、イシュトバーンやヴァレリウスといったキャラクタは、数十年前から知っている、旧知の友人のような存在ですから。これからも生き続けるでしょう。
そして今、グインの世界はアニメとしても生命を吹き込まれています。8話は戦闘の前の、日常描写のような回でしたが、双方の陣営が丁寧に描写され、この世界の雰囲気が伝わってきました。ストーリーは知っているわけなので、むしろこういう回のほうが見ごたえあるかも。
グインの夢の中の世界?も、映像化するのが難しいところだと思いますが、なかなかの雰囲気だったと思います。
このアニメ、原作を知らない方にとって面白いかどうかは分からないですが、原作既読者にはおおむね満足できる内容ではないでしょうか。グイン・サーガは特に描写の緻密な小説で、1場面の描写に十数ページ使われることはザラなのですが、その描写の雰囲気を壊さずに、「なるほどこんな感じかもね」と違和感なく表現されていると思えます。
もちろん、それぞれの人の中に、それぞれのグインの世界があるので、まったく思い通りにはならないわけですが、アニメの解釈による世界もそのひとつであり、グインの世界が広がったと言えるでしょう。こうして、グインサーガは生き続けます。
栗本薫さんのご冥福を祈りつつ、この素晴らしい物語世界の創造主に感謝を捧げます。ありがとうございました。癌との闘いはとても大変だったと思いますが、どうかゆっくり休んでください。
もちろん、癌で闘病されていることは知っていました。彼女はいつも、グインの『あとがき』で近況報告されていましたから。最初に癌のことを書かれていたのは119巻でした。
当初は胆のう癌とのことで、その手術は成功したようなのですが、すい臓への転移が判明して再手術になったと聞き、この日が来ることは、ある程度予感していました。僕も叔父をすい臓癌で亡くしているのですが、すい臓癌は癌の王様と呼ばれ、予後が特に悪いことで知られているのです・・・
だから栗本さん自身も、死が近いことは十分に悟っておられていたはずですが、その状態でも彼女はグインを書き続け、その創作ペースも作風も変わることがありませんでした。
また、あとがきでは抗癌剤の副作用のことなど、闘病について綴られていましたが、そんな内容にもかかわらずカラリと明るい、透明感のある雰囲気でしたね。
「自分は小説さえ書いていれば幸せなのだから、たとえ1ヶ月後に死ぬとしても、なにもジタバタすることはない」と書かれていました。そう言えるのはきっと、彼女が死んでも、彼女の生み出した小説やキャラクターは、読者の中に生き続けるからでしょう。
もちろん、僕の中にも生きています。グインやリンダ、イシュトバーンやヴァレリウスといったキャラクタは、数十年前から知っている、旧知の友人のような存在ですから。これからも生き続けるでしょう。
そして今、グインの世界はアニメとしても生命を吹き込まれています。8話は戦闘の前の、日常描写のような回でしたが、双方の陣営が丁寧に描写され、この世界の雰囲気が伝わってきました。ストーリーは知っているわけなので、むしろこういう回のほうが見ごたえあるかも。
グインの夢の中の世界?も、映像化するのが難しいところだと思いますが、なかなかの雰囲気だったと思います。
このアニメ、原作を知らない方にとって面白いかどうかは分からないですが、原作既読者にはおおむね満足できる内容ではないでしょうか。グイン・サーガは特に描写の緻密な小説で、1場面の描写に十数ページ使われることはザラなのですが、その描写の雰囲気を壊さずに、「なるほどこんな感じかもね」と違和感なく表現されていると思えます。
もちろん、それぞれの人の中に、それぞれのグインの世界があるので、まったく思い通りにはならないわけですが、アニメの解釈による世界もそのひとつであり、グインの世界が広がったと言えるでしょう。こうして、グインサーガは生き続けます。
栗本薫さんのご冥福を祈りつつ、この素晴らしい物語世界の創造主に感謝を捧げます。ありがとうございました。癌との闘いはとても大変だったと思いますが、どうかゆっくり休んでください。
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