僕は原作を125巻(正伝)読破していますが、もちろん原作ネタバレ無しでやります。グイン・サーガ 第2話 「黒伯爵の砦」の感想です。
ただ、ネタバレにならない範囲で、原作ではこうなんだけど、ということを書いてしまうでしょう。興を削がないように注意しますが、そういうのも見たくないという方はご注意ください。
先週忙しかったので、1話の感想を書いていませんでした。見る前は期待3割、不安7割だったのですが、結構良かったという印象ですね。映像も音楽もクオリティが高く、原作を知っている僕は楽しめました。
ただ、未読の方はどうだろう。「よくわからん兄弟が、よくわからん奴に会った」というだけの内容であり、あまりピンとこなかったかもしれません。もうちょっとテンポ良く進めてもいいのではと思う一方で、これくらいのテンポのほうが重厚感があるかもとも思います。難しいですね。
グイン・サーガの魅力は、壮大な歴史絵巻であることです。作者の栗本さんは「三国志を書きたかった」と言われていますが、まさにアレですね。多くの英雄や王様や美姫の物語であり、彼らの人生が歴史になっていきます。これはファンタジーであり、戦争物であり、立身出世物であり、宮廷陰謀物であり、恋愛物であり、SFでもあります。アニメでそれがどこまで描けるのか、見届けたいですね。
ある伏線が、60巻後に回収されるとか平気でやるわけです。実は今回、そういう伏線があったのですが、アニメで回収するとすれば、エピソードの順番を多少変えるのでしょうか。 イシュトバーンと出会うところの展開も変えていますね。
『モンゴールはゴーラの友好国』という表現がありましたが、これも原作と多少変えて、わかりやすくしているのかもしれません。ゴーラは国名で、皇帝もいますが、原作では形骸化していて、独自の領地もほとんど持っていません。実権を持っているのは配下の3つの公国で、その一つがモンゴールです。でもアニメでは、『ゴーラ』の存在感が原作よりも強いようです。
時々登場する、コインの演出は、運命の岐路を象徴しているのでしょうか。『運命』はグイン・サーガのテーマなので、興味深い演出だと思いました。
今回で、メインキャラがほぼ出揃ったので、ここからキャラの魅力が発揮されてくることを期待しています。
ランキングに参加中なので、ポチッとして頂けると励みになります!↓