遅ればせながら、ピッコロさんのところの企画、「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?3」に参加します。基本的には、これまでそれぞれの記事に書いた内容をまとめたものです。
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■各賞
ベストキャラクター賞
ナギ(かんなぎ)
ベストOP賞
Just Time (夜桜四重奏 )
ベストED賞
パステル(まかでみ・WAっしょい!)
ベスト声優賞・男性
岸尾だいすけさん(ヴァンパイア騎士)
ベスト声優賞・女性
花澤香菜さん(かんなぎ)
■あかね色に染まる坂
ストーリー: 3点
ストーリーは薄いと言わざるをえません。お気に入りキャラの日常シーンを楽しむアニメでしょうね。日常エピソードは、良い回と悪い回の差が大きかったとも思います。
キャラクター性: 4点
キャラクタは魅力的に描かれていました。湊は良い妹キャラだし、優姫も良いツンデレだし、サブキャラもそれぞれキャラが立っていたと思います。声優さんの演技も、人気声優をズラリと揃えているだけあって良かったかと。
画: 4点
ハイクオリティとは言えないけれど、女の子は可愛く描かれていました。
演出: 3点
最終回の告白シーンの演出などは良かった思いますが、ドタバタギャグの演出はいまいちで、平均的という評価になります。
音楽: 3点
それほど印象に残らなかったので平均で。OP曲の歌詞は好きですね。
総合的な評価: 4点
なんだかんだで楽しんだので、佳作だと思っています。もっぱらキャラの魅力のおかげですね。こういうアニメはそれでいいのかもしれません。
■魍魎の匣
ストーリー: 4点
悲しくて不気味な結末であり、そういうところがあまり趣味ではないので少し減点ということで。ベストセラーだけのことはある、凄いストーリーだとは思います。
キャラクター性: 4点
京極堂はいいキャラですよね。京極道の家に集まってくる面子も、それぞれキャラが立っています。寄子も、あの不安定な感じが好きだったのですが…。
画: 5点
すごく動くわけではないけれど、クオリティが高く、特に美術が素晴らしいと思えます。
演出: 4点
劇中劇の幻想的な演出が特に好きでした。京極道のカッコよさもよく出ていたかと。
音楽: 4点
あまり印象に残っていないのですが、普通に良かったでしょうか。
総合的な評価: 4点
京極夏彦氏の小説は読んだことが無かったのですが(表紙が怖いので)、その世界を楽しむことができました。人気があるのは分かる気がします。間違いなくクオリティの高い作品ではあったし、「魍魎、あるいは人」について考えさせられました。
■ヴァンパイア騎士 Guilty
ストーリー: 4点
緻密なストーリーであり、1期からの伏線をほとんど回収したことは高く評価できます。ただ、2期はややテンポがゆっくりで、途中で展開が読めてしまったのと、序盤から中盤は地味な展開だったのは減点ポイント。本編をもっとコンパクトにして、そのぶん日常回をやっても良かったのではと思えますね。1期よりコメディ成分や学園物成分が少ないのも残念だったので
キャラクター性: 4点
枢がいいですね。ああいう完璧でありながら脆いキャラは好きです。ナイトクラスの他の皆さんも良かった。最終回でも莉磨がいい味を出していました。
画: 3点
いまいち安定していなかったような。
演出: 4点
心理面の演出は見所が多かったと思えます。
音楽: 4点
1期のOPは妙な歌謡曲でしたが、2期はわりと良かったですね。EDも良いし劇伴も合っていたと思えます。
総合的な評価: 4点
しっかりしたストーリーと演出による良作でした。吸血シーンのエロさも見所。基本的には女性向けなのでしょうけれど、男の自分にも楽しめました。
■かんなぎ
ストーリー: 5点
ギャグあり、ラブコメあり、シリアスありの盛りだくさんで、それでいてラストをきっちりまとめた構成は素晴らしいと思えます。どの要素もレベル高いですし。唯一、パロディ要素だけはやりすぎ感もありましたけど、まぁ些細なことです。
キャラクター性: 5点
3人のヒロインはみな魅力的だし、サブキャラもそれぞれ光っていました。誰がと決められないくらいみんな良いですね。声優さんもハマってました。
画: 4点
特筆すべきものがあったわけではないけれど、クオリティは高かったと思えます。OPの踊りは凄いですね。
演出: 5点
ギャグのノリが素晴らしいし、シリアスシーンなどでの心理描写も良いものでした。
音楽: 4点
OP/ED/劇伴ともに、すごくフックがあるわけではないけれど良い感じでした。
総合的な評価: 5点
今期終了作の中でベストだと思っています。理由は上に書いた通り。いろんな要素が詰まっていて、なにより楽しく、アニメっていいもんだなと思わせてくれる作品でした。
■CHAOS;HEAD
ストーリー: 4点
いろいろと説明不足の感はありましたが、その分、想像の余地があったと肯定的に取ることにします。ファンタジーではなくSF的な世界観であることも好感が持てます。妄想か現実かが曖昧な、序盤の展開は緊張感があってとても良いものでした。
キャラクター性: 4点
記号的ではあるものの、ヒロインズはみなそれぞれに魅力的でした。拓巳は型破りなヒーローで、あれはあれで魅力的だったと思えます。声優さんの演技が光ってました。
画: 3点
女の子のアップは可愛く描けていましたが、いろいろアラも目立つので平均的ということで。
演出: 3点
ディソードはカッコよかったのですが、それ以外の『妄想が現実になる』というシーンの迫力はイマイチでした。グロシーンが規制されているのか、肝心なところで意味不明な映像(シルエットとか消えてるとか)になるのも残念なところです。
音楽: 4点
OP/EDは良い曲で、劇伴も良かったと思えます。
総合的な評価: 4点
序盤はサイコホラーっぽく、中盤はSFミステリーで、終盤はややカオスという展開。序盤と中盤は良かったし、終盤もまぁこんなものかなと思うので、水準以上の良作だったと思えます。人は選ぶと思いますが。原作が完結しているので、きっちり完結しているのもいいことですね。原作ゲームにも興味がありますが、 360は持ってないのでPS3で出して頂きたく。
■ケメコデラックス!
ストーリー: 2点
ナノボールとかエムエムの正体とか連合捜査官とか、謎めいた設定をいろいろ見せておきながら、なにも解決しなかったのでこの点です。
キャラクター性: 4点
キャラはとてもよかったですね。ただしケメコを除く。なんだかこの作品の根本を否定している気がしますが、主人公をどつきまわす暴力ヒロインというのが、生理的にダメなんですよ。リョーコくらいなら”黒いキャラ”ということで許せるというか、むしろ好きなのですが。ケメコ以外の女性キャラは、みんな可愛くてエロくて良かったのですけれど。
画: 4点
動きが良く、女の子がかわいく描けているので。
演出: 3点
戦闘シーンは良いし、少ないものの心理描写シーンも良いと思うのですが、ギャグ演出はあまり好みではありません。崩れた絵の多用とかですね。
音楽: 3点
OP/EDははっちゃけすぎだと思えますが、劇伴は何気にかっこいいです。今回の戦闘シーンの音楽も、世界観にそぐわないくらい壮大でした。
総合的な評価: 3点
キャラや画は素晴らしいのですが、ギャグが合わないのと、ケメコの性格と、あと投げっぱなしエンドとで、合わせると”並”という評価になります。画だけ楽しむ分には、とても良い作品ではあります。
■まかでみ・WAっしょい!
ストーリー: 4点
ドタバタ日常回がつまらないのが残念ですが、8~11話あたりは、ファンタジーとSFが融合した良いストーリーでした。この世界観はかなり好きです。
キャラクター性: 2点
趣味の問題ですが、ヒロインである3人は好きなタイプのキャラじゃないですね。サブキャラには、エーネウス、ミヤビ、双葉などいいキャラがいましたが。7話の感想でも書きましたが、オタク属性のキャラが多すぎるのはどうかなと思えます。
画: 4点
動きやエフェクトが良かったし、背景などの美術も見所があったと思えます。
演出: 3点
絵的な演出は良いと思うのですが、ギャグ演出が良いとは思えないので平均点で。
音楽: 4点
OPははっちゃけすぎですが、EDがいい曲でCD買いました。劇伴はあまり印象に残っていないのですが、ハプシエルのテーマ曲?である Queenのフラッシュもどきの曲が耳についています。
総合的な評価: 3点
この項目は"人に薦められるか”という観点なので、ムラのあるこの作品は”普通”という評価になります。せっかくの良い世界観を活かせていない印象ですね。僕は原作未読なのですが、コメントを頂いている原作ファンの方の御意見からもそんな雰囲気があります。画が良いだけに残念です。ロケットの話など非常に良い回もあり、心に残るアニメではありました。
■ef - a tale of melodies.
ストーリー: 5点
1期に比べればシンプルなストーリーではありました。1期は三角関係あり、サクセスストーリーありの盛りだくさんでしたからね。でも2期はシンプルなぶん、心理描写が濃密で見所は多かったと思えます。あらすじではバッドエンドなのに、ハッピーエンドに持っていったことが凄いなと。
キャラクター性: 4点
みんないいキャラですが、特別好きになったキャラがいたわけではないので4点で。ミズキは良さそうなキャラだったのですが、やや描き込み不足の感はあります。夢のトラウマとかですね。そういえば、ミズキと優子との会話シーンも(あったはずだけれど)省略されてしまったような。
画: 5点
美術は相変わらず素晴らしいのではないでしょうか。時折みせるキャラのダイナミックな動きも、普段の静的なシーンとの対比で効果的です。
演出: 5点
ケレン味たっぷりなので、嫌いな人は嫌いだろうけれど、僕は肯定します。優子が虐待の跡を見せるシーンが圧巻でした。
音楽: 5点
OPは1期と似すぎているのが気になりますが、いい曲ではあります。劇伴も良いし挿入歌も良かった。
総合的な評価: 5点
いろいろ考える余地があることが、この作品の最大の美点だと思っています。深いということですね。人を選ぶ作品ではあり、”ウザい演出で陰気なストーリーの作品”と見る人も一定数いるでしょう。でも僕はこういうピーキーな作品は高く評価したいです。
■ヒャッコ
ストーリー: 3点
全体的なストーリーは、あって無いようなもので、それはそれで良いのですが、シチュエーションの面白さを出すための舞台仕掛けが、もうちょっと欲しかった気はします。
キャラクター性: 3点
日常コメディではキャラクタの魅力が重要だと思えますが、これといって好きになれるキャラはいませんでした。こればかりは好みの問題なので。
画: 3点
あまり派手な動きの無いアニメなので、破綻も無いという感じでした。
演出: 3点
特筆すべきものは無し、ですね。
音楽: 2点
つんく氏に対して含むところは何もありませんが、OP/EDはたいした曲ではないし、アニメと合ってない気が。最近のアニソンは、新進作曲家の登竜門となっているためにレベルが高く、その域に達していないと思えます。
総合的な評価: 3点
特筆すべきものは無いが、普通に楽しんだ、という作品です。それこそが、この作品が目指したものかもしれません。
■喰霊-零-
ストーリー: 5点
結末が最初にあるという倒叙形式で、それが単なるギミックではなく効果的でした。1話の特戦四課は、必要だったかどうか微妙なところですが。
日常話とシリアスとのバランスもよく、いい脚本だったと思います。
キャラクター性: 4点
ヒロイン二人をはじめ、サブキャラも含めてキャラが立っていたとは思います。神楽がいい子すぎて物足りなさはありましたが、そういう設定だから仕方ないかな。
画: 5点
おおむね安定していたし、戦闘シーンはカッコよくて見事でした。
演出: 4点
あまりケレン味はないけれど、まっとうなクオリティの高い演出だったと思えます。
音楽: 4点
OP/EDはあまり好きではないのですが、劇中の音楽には良いものがありました。"Dark side of the Light"が素晴らしい。
総合的な評価: 5点
原作がまだ完結していないという制約の中で、最大限にがんばったストーリーだと思えますし、キャラクタの心理描写や戦闘シーンもよく、クオリティの高いアニメでした。安心して人に薦められるアニメ(グロ注意と断った上で)でしょう。2期をぜひやってほしいですね。
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