『妄想も、みんなで見れば現実に』というテーマでまとめたのは良かったと思えます。『CHAOS;HEAD』 第12話(最終回) 「使命-mission-」の感想と総評。
最終決戦の場所は、今は亡き東急文化会館でしたね。懐かしい。写真はこちら。最上階の五島プラネタリウムにノア2が設置されていました。ここは 日本初のプラネタリウムで、ガラスの仮面などでも印象的なシーンで使われています。というのは余談。
リアルブートという何でもありルールなので、最終決戦をどう描くのかは興味深いところでした。敵の作戦は、『拓巳の存在意義を失わせるような妄想を与える』ものだったようです。妄想のくせになに必死になってんのプゲラ ということでしょう。
しかし拓巳は、将軍やヒロインズのおかげでその攻撃を跳ね返しました。確かに妄想で作られた存在かもしれないけれど、拓巳は自ら行動したことで、多くの人にしっかり『見られる』存在になり、それによって本当にリアルな存在になったということでしょう。
7話の感想で、リアルブートの原理について考察しました。超簡単に言えば、「多人数が同時に同じ妄想を見たならば、それは量子的には『存在する』と同じことでなので、妄想が実体化される」ということです。それと同じロジックが、より上位の概念である『人間の存在意義』についてもあてはまるということでしょう。拓巳は行動したことで、存在意義を勝ち得たわけです。
これは、世のヒキコモリに対するメッセージなのかもしれないな。ひきこもって人と関わらずにいると、自分だけの妄想の世界で生きているに過ぎません。でも、行動して人と関わり、人から見られる存在になることで、妄想はきっと現実にできるよ、と応援しているのかもしれません。
しかし、『コキュートスの川』というのはよくわからなかったですね。渋谷の地下を流れる川を利用する、というのは面白いアイデアなのに、いろいろ説明不足だったようで勿体無いです。GEレートというのもいまいち謎なまま。
ヒロインズが最終決戦にあまり絡まなかったのは残念ですが、拓巳に『存在意義を気付かせる』ことで十分役割を果たしたということなのでしょう。逆転してからの拓巳はカッコよく、それなりに盛り上がったと思えます。ラストで、彼は”将軍”の拓巳と同化したのでしょうね。
最終回なので恒例の総評をやります。
ストーリー: 4点
いろいろと説明不足の感はありましたが、その分、想像の余地があったと肯定的に取ることにします。ファンタジーではなくSF的な世界観であることも好感が持てます。妄想か現実かが曖昧な、序盤の展開は緊張感があってとても良いものでした。
キャラクター性: 4点
記号的ではあるものの、ヒロインズはみなそれぞれに魅力的でした。拓巳は型破りなヒーローで、あれはあれで魅力的だったと思えます。声優さんの演技が光ってました。
画: 3点
女の子のアップは可愛く描けていましたが、いろいろアラも目立つので平均的ということで。
演出: 3点
ディソードはカッコよかったのですが、それ以外の『妄想が現実になる』というシーンの迫力はイマイチでした。グロシーンが規制されているのか、肝心なところで意味不明な映像(シルエットとか消えてるとか)になるのも残念なところです。
音楽: 4点
OP/EDは良い曲で、劇伴も良かったと思えます。
総合的な評価: 4点
序盤はサイコホラーっぽく、中盤はSFミステリーで、終盤はややカオスという展開。序盤と中盤は良かったし、終盤もまぁこんなものかなと思うので、水準以上の良作だったと思えます。人は選ぶと思いますが。原作が完結しているので、きっちり完結しているのもいいことですね。原作ゲームにも興味がありますが、360は持ってないのでPS3で出して頂きたく。
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