どんなに強力であっても、海賊が正規の軍隊と正面から戦うのは無理があるよなぁ。タイタニア 第7話 「流星の旗のもとに」 の感想です。
海賊が国家を超越した時代も、過去にはありました。例えばヴァイキングですね。彼らはヨーロッパ中を荒らしまわりましたが、特にイギリスは事実上ヴァイキングに占領されていて(ノルマン・コンクエスト)、今のイギリス王室や貴族はヴァイキングの末裔と言うことができます。でもそれが可能だったのは、当時のヨーロッパがいわゆる『中世の暗黒時代』で、政治も経済も軍隊もグダグダだったからでしょう。翻って流星旗軍の連中は、覇権の絶頂にあるタイタニアに対抗しようというのですから、ずいぶんハードルが高いと言えます。
要塞を占領することに成功したようですが、手薄な辺境の要塞を占領するのは難しくないのであって、難しいのはそれを維持することですよね。フォークランド紛争では、アルゼンチンはイギリス軍の守備するフォークランドをあっさりと占領しましたが、駆けつけてきたイギリスの先鋭部隊によってあっさり再占領されています。アルゼンチンのほうが地の利があり、兵力も多かったのに。そもそも海賊は拠点防衛が得意とは思えません。
ファン君が流星旗軍に加わることを辞退したのは、これらのことを百も承知だからでしょう。会議で反対意見を言っていたドクター・リー氏も同様です。でも主人公であるファン君としては、このまま傍観しているわけにも行かないでしょうから、次回どのように動くのが楽しみにしています。
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