ぺぺを基準軸にすることで、ミチコ&ハッチンのキャラクタを描写したかったということでしょう。ミチコとハッチン 第4話 「のら猫のミルキーウェイ」 の感想です。
中間がぺぺで、ミチコとハッチンが対極にいる、という図式だと思うのですよ、世間擦れしているかという基準で。ハッチンは擦れていなくて、とてもイノセントですよね。バーのシーンで、酔っ払いつつ(?)ぺぺに説教していましたが、いかにも子供が言いそうなセリフです。最後は正義が勝つと信じていて、悪い人でも話せばわかってくれると思っている。
ミチコは、ハチャメチャやってるようで、一線はキッチリわきまえているのですね。チンピラの因縁に対して金で解決したことでそう思いました。ああいうケースでは、金で済むならばそうすべきです。ヤクザを敵に回したときの怖さ(嫌らしさ)はよくわかっているのでしょう。ましてや、ミチコには守るべきものができてしまった。頭悪そうでいて、裏社会で生き抜く知恵はしっかり持っていることがわかったし、ハッチンへの愛情も感じられるエピソードでした。
ぺぺは二人の中間の、どっちつかずの人です。半端に裏社会に染まっていて、でも子供っぽいイノセントさも残している。その甘さのせいで、致命的な一線を踏み越えてしまった。ミチコは法螺話だと言いましたが、彼女がお嬢様だったのは本当なのでしょう。中華料理屋でテーブルに飛び移るときに、つま先を外に向けて足を重ねるステップをしていましたが、あの足の形(5番ポジション)からのジャンプはエシャッペというバレエの基本技です。いい家の出身であることを、さりげなく表すシーンでした。
私のレビューではずっと、主役キャラの魅力がいまいちと書いてきましたが、ぺぺのおかげで、ミチコ&ハッチンのキャラが浮き彫りにされました。このアニメは結構凄いのかもと思います。でもそのためにぺぺは捨石となり、ストーリ-としては後味が悪いものになりました。半端に救済しなかったことには凄みを感じましたが。
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それにしても、エシャッペですか。よく知ってますね。
これを見た時は、ショーで培った踊りの1つかと思ってました。

「自分のことで精一杯」というのはそうですね。特にミチコとぺぺは、相方を守るためにも精一杯なのでした。
例のシーンは、バレエだとわからなかったですか。ちょっとさりげなさ過ぎたもしれませんね。僕はあのシーンとても好きです。