ジョセフは例によって、最終回だというのにもっぱら寝ていました。主人公が寝ている間に物語が進行する、睡眠主人公という新ジャンルがここに誕生です。BLASSREITER ブラスレイター 第24話 「約束の地」 の感想と総評。
これはもう狙ってやっているとしか。そういう風に考えると面白く観ることができました。眠っているジョセフの体を借りて、ゲルトとヘルマンが自分たちの武器で戦う展開は、これはこれで盛り上がったし。
もう一方で展開されたメカの戦闘も良く、最後まで戦闘シーンでは魅せてもらいましたね。
エピローグの走馬灯は蛇足だった気はしますが、「一人でも生き残ったら俺たちの勝ちだ」というキメ台詞が聞けたのは良かったかな。これが結論なので。
アマンダとマレクは、デモニアックを退治するというよりは、虐げられているデモニアック化した人々を保護するのが仕事のようです。この物語のテーマは『差別と戦う』ことなのでしょう。ザーギンは差別の無くならない世界に絶望し、ジョセフやXATの面々は未来に可能性を求めたと。全てを見届けたアマンダが生き残り、XATを立て直して意思を継いでいるので、ほとんど全滅だけど『勝ち』なのでしょう。
最終回なので総評を。例によってピッコロさんのフォーマットです。
ストーリー: 3点
雰囲気を楽しむべきで、ストーリーについて云々言う作品では無いのでしょう。聖書を引用して謎めいていましたが、結局のところはシンプルなお話でした。スノウの唐突な登場と退場など場当たり的な展開も多くありました。だからこの点数ですが、雰囲気はあったと思います。
キャラクター性: 4点
アマンダ、ゲルト、ブラッド、アルなど、魅力的なキャラクタは多くいました。みんな熱いしね。ジョセフは影が薄かったですが、あれはああいうキャラなのでしょう。
画: 4点
安定していたし、メカがとてもカッコよかったかと。CGをうまく使っていました。
演出: 5点
スピード感のある戦闘シーンは素晴らしい。もっと多くの人に見て欲しいです。
音楽: 4点
ダークな雰囲気に合った音楽でした。OP/EDもよかったかと。
総合的な評価: 4点
やや判官びいきも込みでこの点数です。ストーリー以外は良いと思うんですよね。いわゆるダークヒーローものが好きな方にはたまらない作品でしょう。僕はそれほどそのジャンルに思い入れはないのですが、結構楽しめました。
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