マレクは復讐を果たしたのですが、いまいちスカッとしません。 BLASSREITER ブラスレイター 第8話 「僕はもう弱者じゃない」 のレビューです。
復讐譚はエンタテイメントの一大ジャンルであって、辛い仕打ちに耐えに耐えた主人公が、本懐を遂げる時がクライマックスです。でもマレクの場合、確かに同情する部分はあるけれど、アマンダを悲しませていることが許しがたく共感できないので、いまいちカタルシスにならないのでしょう。 人の気持ちを踏みにじるという点で、マレクといじめっ子の間に違いは無いわけです。
マレクのいじめの根本には、移民問題があるようですね。近年、ヨーロッパは移民排斥を唱える右寄りの政権が優勢になっていて、つい先日もイタリアで、極右に近い北部同盟が参加する連合が政権を取りました。ヨーロッパの人から見て、この話はリアリティがあるのか、あるいは上っ面だけで嘘臭く見えるか、どちらなのか興味があります。
ベアトリスと隊長のシーンは、彼女の狂気が伝わってきました。いかにもマッドサイエンティストですね。研究対象のデモニアックに惚れこんでいて、性的興奮さえ感じるようになっちゃったのでしょう。なんという変態。
ベアトリスの計画は、デモニアックをたくさん生み出して、お互いに戦わせ、優秀なものを選抜することなのでしょうね。役者がそろったら、舞Himeみたいなバトルロイヤル展開になるのかな。
エレアは、もっぱら『美しくない』とブツクサ言うだけでしたが、今回バイクを操縦する能力があることがわかりました。さながらナイトライダーのキット(K.I.T.T.)ですか。ところで、エレアの声の人はTo Loveるの美柑と同じだということに、いまさら気づきましたよ。狂乱家族の優歌もやってるのか。 一部で『良い棒』とか呼ばれているそうですが、たしかに、ちょっとたどたどしいところが可愛いですね。エレアの出番がもっと増えるといいのですが。
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