なぜサーカス?と思われるかもしれませんが、乱歩の小説での二十面相はサーカス団出身なのです。初期の有名な作品に「サーカスの怪人」というのもありまして。 二十面相の娘 第5話 「花形リリィ」 のレビュー。
このアニメの二十面相は、乱歩の二十面相とは設定を変えているようですが、サーカスは外せなかったのでしょう。ちなみに乱歩版では二十面相の本名も出ていて、遠藤平吉って言うんですよね。アニメの二十面相には似合わなさすぎるよ。
今回、ストーリーは薄めですかね。サーカスの話をやりたかったのと、トラを登場させたかったのがメインでしょう。 アンジーって女の子は、最初からリリィが二十面相の一味と知った上で近づいてきたようですが、彼女はトラの仲間なのでしょうか。心理戦を仕掛けるタイプでもない気がしますけど。 そもそも、おじさん一筋のチコにあの程度の心理戦が効くとは思えないので、単なる「挨拶」なのでしょうか。
チコが二十面相と会って2年経ったということで、二十面相を見つめる目つきが前回までとは違うがします。以前は畏怖の念みたいなものが支配的だったように思いますが、今回のは「恋する乙女の視線」のように見えました。子ども扱いされて怒ったり起こったりしているし、早く二十面相と釣り合うようになりたいと背伸びしているのでしょう。でも体型はまだ子供だな。
恒例のエンドカードの「おじさん」は、今回は絶叫してましたね。あれを22種類も収録するのは大変だったでしょう。”ガラスの仮面”の月影先生のお題みたいだ。 「マヤ、22種類の感情をこめて”おじさん”と言ってみなさい」。 この場合マヤじゃなくてアヤか。
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俺は最後のアンジーのあの笑みが怖かった。
俺的には、アンジーは盗みのよって誰かを傷つけてしまう、そのはじめての人間、としてチコに永遠に覚えられる苦い思い出、ということで終わると思っていたんです。が、最後のあの笑みで違うと思いました。アンジー怖っ。
でした。
つか、トラは何が狙い?
アンジーは怖いですよね。結局アンジーが何だったのかは、よくわからないのですが。
トラと二十面相の因縁は、まだ明らかになっていません。戦争中になにかあったのでしょうか。