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メルクマール

ここは「新世界より 第14話 『雪華』 感想」 の個別エントリーです。
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レビューは久しぶりです。 新世界より 第14話の感想、というよりは、シリーズをこれまで見ていて思ったことを書きます。
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この作品のレビューは、1話を書いただけで、その後書きあぐねていました。 というのも、この作品も面白味がなかなか掴めないからです。

SFとしての純粋な面白味は、2つだと思っています。 一つは「見たことが無い世界」を見せてくれて、その世界の有り様を楽しんだり、驚いたりできること。 もうひとつは、SFならではの仕掛けで物語を動かすことです。 この作品はどうでしょうか。

世界観は、確かにユニークで面白いです。 個人が核弾頭級の破壊力を持てるようになったら、確かにこのように、互いをガチガチに縛って監視する社会になるでしょう。 面白いですが鬱々としているのが辛いのと、序盤の図書館が出て来たあたりで世界観はだいたい分かったので、その後は「やっぱりこうだったんだね」と追従するだけで、驚きはあまりありません。

2つ目の「SFならではの仕掛けで物語を動かす」ですが、覚たちが呪力で化けネズミと戦うシーンは、SFらしいスペクタクルで良かったと思えます。 記憶操作によって混乱して、そこから記憶を取り戻すエピソードも良かったですね。 でも、たいてい逃げ回るような地味なエピソードが多く、SF的な仕掛けでどんでん返し、という展開にはなっていません。

それでもまだ、僕はこの作品に期待しています。 世界観の全てが分かったわけではないと思うから。 守がなぜ教育委員会によって処分されなければならなかったかは、(たぶん)説明されていません。 第1話で、早紀が呪力に目覚めた時に両親は大喜びしていましたが、もし目覚めなかったらどうなっていたのかも不明です。

呪力が暴走しないように安全装置を張り巡らし、もし暴走したら早期に排除しようとするのはわかります。 なにしろ核弾頭級の破壊力ですからね。 でも、呪力が弱い子供や、発現しなかった子供には危険は無いはずです。

もしかしたら、かつて呪力を持つものと持たないものの戦争があって、それを避けるために、呪力を持たないものを敵として排除するようになったのですかね。 酷い話ですが。

また、あのコミュニティは呪力があること前提でインフラも作られているので、呪力が無いとだいぶ不便でしょう。 呪力を持っていない人は、それを補うために科学技術を使おうとするでしょう。 それが怖くて、先回りして排除しているというのは有りそうに思えます。

この物語の着地点も、まだ分かりません。 この小さな村で、自分の命と友達を守ったということで終わるのでしょうか。 それとも、この歪な世界を刷新するような、どんでん返しがあるのでしょうか。 「一人の女の子が世界を変える」って、まるでセカイ系のラノベじゃんと思われるかもしれませんが、なにしろ一人が核弾頭級の破壊力ですし、日本の人口はたった5万人ほどだそうなので、十分リアリティがあるように思えます。 ここまでは溜めで、最後にそういう展開になることを期待しているのでした。

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コメント
この記事へのコメント
呪力が弱いように見える子はパワー不足ではなく上手く制御出来ないだけなので、呪力を暴発させる危険が高い存在です
全く呪力が発現しない子は愧死機構も持たないので、抵抗出来ない呪力使いを一方的に攻撃出来る危険な存在です
守が処分対象になったのは焦ると呪力の制御が出来なくなる精神的不安定さ故ですが、それが致命的なレベルかは富子と教育委員会で見解の相違がある……
という具合なのですが、これらは詳細な説明が省かれただけなんですよね、尺の都合上

超能力者と一般人の血塗られた歴史に関しては、今後の展開に関係するので必要な部分は語られていくかと
今回の一件が今後の大事件へと繋がるので、話の規模は大きくなっていきますね
2013/01/10(木) 18:13 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
独特の怖さがある作品ですね。
5~6話あたりから視聴を始めたのですが、最初から見ておくのだったと後悔する程に楽しめています。
SFと民俗信仰を融合させたような世界を背景に、どうやら科学技術は退行してしまったようですが、それでも激減した人類を存続させようと、非人道的なシステムを創りあげるまでに追い詰められた閉塞感は、むしろスリリングですらあります。
確かに鬱々とした空気が漂う中、どう考えてもこれから更なる惨劇が待ち受けているとしか思えない展開ですね。
早季と覚が行動的で前向きな性格なので、救いのある結末を期待していますが、アニメでは説明不足感に煩わされることが多々ありますね。
巧みで隙のない構成を感じる作品なので、最終話終了後に原作を読んでみようかと思っています。
2013/01/10(木) 23:13 | URL | こにぃで #-[ 編集]
■名無しさんコメントありがとうございます!

なるほど、守が処分される理由などは、説明が端折られているだけなのですね。やや不親切で残念ですが、それをやっていると説明だらけになってしまうのかな。

超能力者の歴史に関しては図書館や富子さんが語っていましたが、普通の人間がどうなっていたかというのは語られておらず、それは今後のストーリーに関わってくるわけですね。

■こにぃでさんコメントありがとうございます!

そうですね、土俗的な信仰とSFが一体化している世界観は良い雰囲気です。そして、なにか得体の知れないことが子供たちの知らないところで進んでいるという、心理的なホラーになっています。

情報量が多い作品のようなので、本来は小説で読むのが一番なのでしょうね。
2013/01/13(日) 21:37 | URL | メルクマール #WstX4HDY[ 編集]
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