ひとつの旅の終わり、という切なさがあります。 ソードアート・オンライン 23話 『絆』 のレビュー。
前回、直葉は大失恋したわけなので、どうなるのかなと思っていました。 ずっと好きだった兄に失恋して、諦めて”キリト君”を好きになろうとしていた矢先に、それも実は兄だったことに気づいてしまうという。 仮想世界ならではの悲恋でした。
でも彼女はとても強くて、自分が兄を責める資格は無いことに気づきます。 勝手に好きになったのだし、キリトが実は兄だったという仕打ちも、兄のせいではありません。 一方的に責めるようなことを言ったのを反省し、試合に負けることでそれを示そうとしたのでしょう。
一方でキリトも、同じことを考えていました。 うまく気持ちを説明できないので、とりあえず剣を受けて、今は答えを出せないことを謝ろうと。 そうやって二人が妙にシンクロしたことで、なぜか互いに抱き合うことになってしまったのでした。
キリトはアスナ一筋なので、直葉をきっぱり振るのかと思ったら、含みを持たせましたね。 まずはアスナを取り戻さなければゲームが終わらないので、”今は”直葉のことは考えられないと。 抱きしめながらそんなことを言われたら、期待しちゃうと思うのですが、それで良かったのだろうか?
大量の敵が、それこそ雲霞のように押し寄せる戦闘シーンはなかなか圧巻でした。 ケットシーたちが駆けつけることや、システム権限のカードが使えることはベタな伏線通りの展開ですが、演出が良かったので楽しめました。
ここからは助けてくれそうな伏線は無いし、仲間もいなくなってしまったので、キリトが自分の力で道を切り開くしかありません。 あと数回ですが、この調子なら決着が付くのでしょう。 しかし、リーファとの旅がこれで終わってしまったとしたら淋しいです。 あの二人の空気が好きだったなぁと。
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