メルクマール

いわゆる「中二病」というのが、僕にはよく分からないのです。  「急に洋楽を聴くようになる」という類のものはわかるし、身に覚えもあります。  でも、「今の自分は仮の姿で、実はすごい魔道師（とか戦士とかヒーローとか）なのだ！」というような設定に耽溺したことは、個人的には無いし、そんな人を見たこともありません。

六花が、折りたたみ傘を武器に見立てて説明する場面があり、「あー、あるある」と思いましたが、あれは中二というよりは小学生がやりがちなことですね。

なので、僕はこのストーリーに、いまいち感情移入できないでいます。 サブキャラとして中二病キャラがいるのはアリなのですが、主人公とヒロインが中二病というのは、結構辛いなと。

べつに共感しなくても、「あんなやつイネーよ」と思いながら楽しむのが正しいのかもしれません。 つまり、青春ものというよりはコメディとしての楽しみ方ですね。 そういう作品なのでしょうか。 監督は「青春」を強調しているようでしたが。

絵はさすがに綺麗で、六花は小動物のようで可愛いですね。 ただ僕は丹生谷さんのほうが気になるかな。 OPを見るとたくさんのヒロインが登場するようですが、実はみんな「中二病」だったりするのでしょうか。

この作品が成長物語だとしたら、六花が「中二病」から卒業することがゴールになるわけですが、そうするとキャラが薄くなってしまうわけで、難しいところです。  「中二病」から単に脱却するのではなく、発展的に解消することができるのか、には興味がありますね。

タイトルに「恋がしたい」とあるので、基本的にはラブストーリーなのでしょう。 今のところあんまりラブな雰囲気ではないので、恋愛テーマが見え始めてからが本番なのかもしれません。

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