よくある「武将萌えキャラ化もの」ですが、現実の歴史と関連するところが興味深い。 織田信奈の野望 第1話 『信奈とサル』 のレビューです。
武将を萌えキャラにするというのは、どういう需要なのでしょうね。 僕にはいまいちわかりませんが、人気のジャンルになっているようです。 ただ、主人公がタイムスリップするというパターンは、案外無かったかもしれません。 主人公が現代の知識を持っていて、それを武器に過去の世界で活躍するという、タイムスリップものSFになっています。
このタイプの古典は『アーサー王宮廷のヤンキー』です。 アーサー王が萌えキャラ化しているということではありません。 アーサー王の時代にタイムスリップした主人公が、いきなり処刑されそうになったりしつつ、科学技術の知識を駆使することで、アーサー王宮廷の重鎮として活躍するのでした。 「織田信奈の野望」の主人公は、歴史の知識を使って、信長ならぬ信奈の側近としての地位を得ることになるようです。
斎藤道三との会見は、史実では同盟を結ぶのですが、この世界では決裂しそうになり、それを主人公がうまくまとめました。 美濃を譲る約束をするのは、史実でこの数年後なので少し違いますが、決裂するとさらに史実から大きくズレて、今後の歴史が全然変わってしまうので、主人公がうまく軌道修正したと言えます。 主人公は、なんらかの理由でズレてしまったこの世界の歴史を、正しくする使命があるのかもしれません。 だとすると、本能寺の変はどうなるのでしょうね…
うつけと呼ばれていた信長が、道三との会談では正装して現れて意表を突いたというのは史実通りです。 「であるか」という有名な口癖も、この時に出たらしいのですが、シチュエーションは違いますね。 あれはもっと口重に面倒そうに言うものだと思うので、違和感はありました。 公式ハッシュタグが『#デアルカ』だったり、番宣でも言ってたりで、推してるようですが、「であるか」に萌えるのは僕はちょっと難しそうです。
主人公が知識を活用するシーンはそれなりに面白かったし、主人公がこの世界で、どうやって秀吉の代わりを務めるかという展開にも興味があるので、当面は視聴してみるつもりです。 この手の作品は登場人物が多くなりがちなので、収拾を付けるのが大変だと思いますが。
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