『オズの魔法使い』が下敷きってことなのかな。 アクセル・ワールド 第9話 『Escalation;激化』 のレビューです。
タクムのアバターが、まるでオズの『ブリキの木こり』ですからね。 心臓を失って心が空っぽになってしまったので、人を愛することができるハートを欲しがっています。 タクムのキャラにかぶるかもしれません。
となると、ハルユキは『ライオン』でしょうか。 本当は強いのに臆病者で、勇気を欲しがっています。 知恵を欲しがる『かかし』がいませんが、これは今後登場するのでしょうか。
『オズの魔法使い』では、ヒロインのドロシーは3人の仲間と一緒に、願いを叶えてくれるという魔法使いに会うために旅をします。 やっと会えた魔法使いに、西の魔女を倒せば願いを聞いてやると言われ、ドロシーたちはそれを成し遂げるのですが、魔法使いはある種、インチキでした。
黒雪姫は、ブレインバーストを作った人に会うために戦っていて、それはドロシーにかぶります。 この作品がオズの魔法使いを下敷きにしているとすれば、会えたからそれで一件落着とはいかない雰囲気ですね。
そんな深読みはともかくとして、ニコと黒雪姫のカラミがいいですね。 ニコは明らかにハルユキや黒雪姫をからかっていますが、それにいちいち反応して嫉妬する黒雪姫にニヤニヤできます。 ニコ役の日高里菜さんの小悪魔的な演技も、とてもいいのではないでしょうか。
「このゲームは加速っちゅうテクノロジーのせいで、リアルサイドを限りなく薄めるんだよ」というニコのセリフに、なるほどなと思いました。 黒雪姫やニコは、年齢のわりに大人びているし、黒雪姫に至っては、1歳しか違わないハルユキのことを「少年」とか呼んでいて、違和感があったのですが、彼女たちは、加速世界では実際の年齢よりも多くの時間を生きているのでしょうね。 時間を数百倍?に引き伸ばすことができるのだから、精神的にはもう30代ということも、百歳以上ということだってありえます。 ドラゴンボールで言う「精神と時の部屋」で過ごしているようなもので。
ゲームに熱中していると、思いがけず何時間も経過してしまい、「このままだと明日の仕事がヤバい!」と焦ることはしばしばあるのですが、ブレインバーストは、そんなことを気にせずに延々とゲームできるわけで、ゲーマーとしては夢の世界かもしれません。 でも一方で、現実よりもゲームで過ごす時間のほうが長いとなれば、もはやゲームが現実なわけで、そんなリアルよりもリアルな世界で闘争の日々を過ごすことは、呪いなのかもしれません。
登場人物はみんな中学生以下なので、深刻そうな設定があっても、しょせん子供の遊び的なものという意識があったのですが、その認識は改める必要があるのかもしれません。 ブレインバーストは単なるゲームではなく、それこそセカイを揺るがすような意味があるのでしょう。
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個人的にはハルに無かったのは勇気ではなく自信なので脳(能)の無いカカシかなと思います(ブタですが)
勇気は…そういえば猫科な娘がいましなね
成長による変化を受け入れる勇気とか?
まあ深読みでしょうが(笑)
ブレインバーストは本人の劣等感やトラウマを形にする時点で一歩間違うとヤバイことになりそうな気がします(自分のアバターを醜悪とかカッコワルとか言うのはその辺が原因なのか)
というか一歩間違ったのがクロム・ディザスターなんでしょう
容姿や能力からトラウマを考察するのも面白いかも(どっかの魔女みたいですが)
あの猫娘は、バーストリンカーになるんですかね? まぁそういう展開は予想できますが。
確かに、アバターは劣等感の表れだという設定がありました。オズの魔法使いのキャラも劣等感が形になったもので、その劣等感を解消する物語でもありました。
クロム・ディザスターは鎧とのことなので、アバターというよりはアイテムなのかな? そのあたりの設定は、まだよくわかっていません。
今回の話を見た感じだと
最初にクロム・ディザスターという狂ったアバターが居て、皆で全損させたはずなのに
その呪いが強化外装(鎧)として持ち主を転々しながら他のアバターも狂わせてる(便宜上・代目クロム・ディザスターと呼称)って感じかと
もしかしたら一代目も鎧に狂わされただけかもですが
11話を見た感じでも、そうなのかなと思いました。