メルクマール

軍隊と警察を合わせたよりも、民間人が持っている銃のほうが多いというのは、興味深い話ですね。　多くは護身のためでしょうけれど、銃を持つことで安心感があるので、人は銃を求め、世界から武器は無くならないのでしょう。

警察が信頼できない国はいくつもありますが、武器は裏切らないので信頼できます。　そういう武器への信頼感への究極が、あのオーケストラですね。　銃だけを信じていて、銃は人を殺すためにあるのだから、殺すのが正しいというポリシーです。

一方でヨナは、武器を信用していません。　武器は人の心を狂わせて、いらぬ争いを引き起こす忌まわしいものだと考えています。　でも彼は兵士であり、殺し屋から仲間を守るためには武器を使わずにはいられない。　その矛盾は、ココとも通じるのでしょう。　彼女も武器は忌まわしいものだと考えているようです。　少なくとも今回の会話からは、そう感じられました。

そんな両極端のポリシーの2つの陣営の対決は、武器を過信したオーケストラが敗北して、武器や人殺しを嫌っているココたちが勝ちました。　　レームは容赦なくチナツを射殺しましたが、そのことが武器の忌まわしさを強調しています。

途中までは、チナツが仲間になるのかなと思っていたのですが、終わってみれば、この幕切れしか無いと思えます。　ココは一見甘いけれど、芯は冷徹で、でも本当の芯には脆いところもあることが、今回分かりました。

そんなココの脆さは、ヨナによってずいぶん救われていて、二人の絆がさらに深まったのも今回の見どころでしょう。　ガンアクションだけでなく、人間ドラマも魅せる作品になりつつあると思います。

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