次元大介と峰不二子の人物を描写するいいストーリーで、洒落た映像と音楽がそれを盛り上げていました。 LUPIN the Third ~峰不二子という女~ 第2話 『.357マグナム 感想』 のレビューです。
チッチョリーナを通じて、峰不二子を描いているのですよね。 「彼女は、どこか私に似ていた」と不二子は言いますが、それは富も美貌も何でも持っていながら、心は満たされずに乾いていて自暴自棄なところ、なのでしょう。 「よせよ、全然似てねぇさ」と次元は言いますが、そんなはずはなくて、不二子の中にチチョリーナを見ていたからこそ、隙を作ってしまったハズです。 それを認めたくないから、ああ言ったのですね。
次元の弱点は「女」だとチッチョリーナは言っていて、確かにそうなのですが、それは女の色香に弱いということではなくて、自分に救いを求めている弱い女性を放っておけないという、優しさが弱点でした。 殺し屋としては致命的でしょう。
チチョリーナも、不二子の中に自分の影を見たので、次元に対して有効だろうと考えて、この作戦を立てたのでしょう。 「終わってしまえば、すべてが手のひらの上だった」というストーリーは、好きなパターンです。 脚本の三次五子さんというのは、どなたかの別ペンネームでしょうか。
沢城みゆきさんの演じる声は、それほどベタベタに艶っぽくはないのですよね。 鼻にかかった声も出すけれど、ベースは可憐で知的な雰囲気があります。 映像的にもそうですね。 色っぽくて可憐で知的。 力のある男性を虜にするのは、そういうタイプなのかもしれません。
エンディングは反則的ですね。 子供の頃の不二子なのだと思いますが、彼女にもこんなあどけない時代があって、それがどうして女泥棒に身を落とすことになったのか、いろいろ想像させられます。
次回は石川五右衛門との出会いでしょうか。 そうやって出会った男たちと、再結集する時が楽しみです。 ルパンの一味はルパンを中心に集まったと思っていたのですが、実は不二子が中心だったという話ですかね。
チッチョリーナは過去に捕らわれて、せめて愛する男に殺される道を選んだのですが、不二子にもそんな日が来るのでしょうか。 だとしたら不二子を殺す男は誰なのでしょうか。
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