典型的なヒーローものですが、それ以上のものを見せてくれるでしょうか。 ZETMAN 第1話 『未熟な感情』 のレビュー。
マーベルやDCコミックなどのアメリカンヒーローは、ほぼ例外なく暗い過去を背負っています。 スパイダーマンは保護者を殺されたのがキッカケだし、X-MENは忌み嫌われるミュータントだし、スーパーマンでさえ、生まれた星が消滅したという悲しい過去がありますな。 ヒーローとなって人のために滅私奉公するには、それくらいの動機が必要ということなのでしょう。
桂正和さんが関わっているヒーローものといえば、『Tiger & Bunny』が記憶に新しいですが、あれは興行としてヒーローをやっているという設定で、ヒーローたちにはそれほど暗い過去は無い(バーナビーは除く)という点で、なかなかユニークなヒーローものでした。
さらにずっと古い作品ですが、『ウイングマン』も変わったヒーローものですね。 1980年代は、ライダーものや戦隊ものの人気が一段落して、どちらかといえば低調な時代だったと思えます。 中学生にもなってヒーロー好きなのは子供っぽすぎるという感覚でした。 そんな時代にあって、主人公は、ヒーローへの憧れを動機に大真面目にヒーローをやるという、パロディ的な要素があったと思えます。
一方で『ZETAMAN』は、典型的なヒーローものですね。 直球ド真ん中だと言えます。 この作品ならではのものが必要ですが、それは第1話からは伝わってきませんでした。 主人公がどんな能力や弱点を持っていて、どう戦うかというバトルものとしての面白みもまだわかりません。 これからでしょう。
主人公の内面を描く作品になりそうなので、まずは彼の成長を待ちたいところです。 女性キャラクタが魅力的な作家さんなので、ラブストーリーの要素に期待しています。 ウイングマンも三角関係が良かったのですよね。 美紅(内気なクラスメイト)的なキャラはいるので、アオイ(秘密を知るミステリアスな女性)的なキャラが欲しいところ。
今後感想を書くかはわかりませんが、視聴は当面続けるつもりです。
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