メルクマール

日常シーンが少ない作品でしたが、ここへ来て増えてきて、今回は半分以上がほのぼのとした学園祭のシーンでしたね。　そのおかげで、ランとムギナミはいいキャラだと思えてきました。　特に出撃前のロッカーでのシーンが良くて、鴨川とまどかを守るという決意が伝わってきました。　彼女たちは地球人では無いので、地球を守る義理は無いのだけれど、好きになってしまった鴨川とまどかは守りたいという想いには説得力があります。

一方でまどかについては、依然としてよくわかりません。　アウラが暴走するかもということで、出撃を禁止された時に素直に受け入れたので、それなりに常識はあるんだなと思ったのですが、それをぶっちぎることにしたようです。

暴走して宇宙がヤバくなる危険を冒してまで、アウラに乗りたい理由というのが、ランとムギナミに置いてきぼりにされた疎外感だとしたら薄っぺらすぎですが、たぶんそうではないのでしょう。　アステリアが「失うことの怖さを思い出した」と言っていたので、母親のようにランとムギナミを死なせてしまうかもしれないという恐怖が、まどかを動かしているのかもしれません。　でもそれだと、今回の学園祭でのぼっち描写とはつながらないので、やはり行動原理がぼやけていて、感情移入しにくいのでした。

また、アステリアはまどかをけしかけているようにも見えて、彼女の意図もまだ謎です。　彼女もアウラの暴走を恐れていたはずですが。

「ジャージが通ればスカートが引っ込む」は、「無理が通れば道理が引っ込む」のダジャレでしょうけれど、あんまりうまいこと言えていません。　宇宙人のわりにはマイナーなことわざを知っています。

ウォクスの離陸シーンは、相変わらず美しいですね。 　次回は戦闘シーンがあるようなので期待しています。

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