メルクマール

密航者はお姫様だったわけですが、セレニティ連合王国聖王家というのが、どういう存在なのかはわかりません。　少なくとも、「銀河帝国」の王家とは別物のようです。　旧宗主国なのかなと思いましたが、だとしたら弁天丸は完全な敵なので、前船長と信頼関係があるのはおかしいと思えます。　全く新しい登場人物（国）なのでしょう。

海明星星系とは、敵ではないにしても、同盟関係というほど仲は良くないようで、セレニティ連合王国の艦隊がやってくるのを無視はできず、弁天丸を哨戒に差し向けています。

グリューエルが密航で弁天丸にもぐりこんだのは、彼女の独断でやったことなのでしょう。　誘拐のように報道されていましたし。　そんな非常手段を取らざるを得なかったということは、グリューエルはセレニティ王家か、あるいは政府の意向に沿わない行動をしているはずです。

だからふつう考えると、あのセレニティの艦隊は、グリューエルを連れ戻すためだと思えるのですが、グリューエルは依頼した資料を持ってきてくれたと説明しています。　でもセレニティ艦隊が敵対行動をしているとしたら、グリューエルの見通しが甘かったことになります。　あるいは、なにか隠された意図があるのか。

単に、グリューエルが能天気なだけという可能性もありますけどね。　海賊にあこがれて、なにかロマンチックなものだと考えているようなので、密航にもあこがれていて、やってみたかっただけなのかもしれません。　このまま海賊になってしまいそうな勢いですし。

メンバー紹介があり、やっと弁天丸のそれぞれのキャラの役割がわかりました。　でも「これが主なメンバーです」と言っていたので、全員ではないようです。　確かに、機関員やダメージコントロールの要員が他に必要でしょうからね。　軍艦というのは被弾して壊れるのが仕事ですから、戦闘中でも修理して戦闘力低下を最小限にすることが重要で、そのために多くの人員を載せています。　ブリッジクルーの『三代目』が機関・ダメージコントロール担当とのことなので、彼の部下がブリッジ以外に大勢いるのでしょう。　『三代目』という呼称からして、その集団の棟梁みたいなものなのかもしれません。

それだけの大所帯を食わせていくのは大変なはずで、海賊ショーだけでは養えないのではと思えます。　今回のように、軍の代わりに出撃することもあるので、国庫からの援助があるのでしょうね。

次回あたり、セレニティ王家との関係や、その内部事情について語られることを期待しています。　それがわからないと、茉莉香の決断の根拠もわからないですからね。

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