メルクマール

どうやら、宇宙人には少なくとも2つの勢力があるようです。　ランたちの陣営である『レガリテ』と、その宿敵らしき『デメトリオ』ですね。　今回登場した「お兄ちゃん」ことヴィラジュリオはランとは旧知で、回想シーンでの会話からしてデメトリオの人らしい。　

ランはお姫様なのに「ヴィラジュリオ様」と呼んでいたので、ヴィラジュリオもおそらく高貴な身分で、レガリテに人質に近い立場で遇されていたのかもしれません。　ランの兄の側近でもあったようなので、さしずめ、今川義元に人質として迎えられながら、重用された家康みたいな感じでしょうか。　でも今や、彼はランたちの敵であり、本来の立場に戻ったと言えるのでしょう。

地球は、その2つの勢力の争いに巻き込まれただけで、あんまり当事者では無いわけで、ムギナミが、「まどかちゃんには関係ないことだよね。だって、戦争しているのは私たちなんだから」と言ったとき、視聴者である僕も、「ああ、オレ関係無いんだ」とつい思ってしまいました。 　宇宙人同士が何やらゴチャゴチャやっていて、地球人は蚊帳の外で、レガリテにも現地人として利用されているだけな感じなので、いまいち共感できないのが正直なところです。　勝手にやってろと。

でもまどかはそうは思わず、ランもムギナミも自分の仲間なのだから、自分の問題だと考えています。　鴨川のローカル少女である彼女にとって、宇宙規模での戦争も、友達同士の諍いのレベルで理解しているのでしょう。　僕も、まどかを見習うべきなのかもしれません。

ヴィラジュリオは複雑な人物のようで、腹の底はまだ見えません。　 ムギナミに酷く当たっていましたが、あれが本心なのか、ムギナミを戦いに巻き込みたくないからこそなのか、それも不明です。　でもまどかとの接し方から見て、あまり悪人には見えないですね。　　最初の3人組とも接点があるので、彼がこの物語のキーパーソンのはずで、むしろ他にストーリーを引っ張るキャラが見当たらないので、彼が主役として頑張るしかないのでは。

4話、5話とロボットがほとんど出ないし、そもそも1話以来、あんまりスカッとした戦闘シーンが無いので、そろそろ見たいものですね。

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