メルクマール

櫻井了子役のCVは沢城みゆきさんですが、当初から、なんだか演技がわざとらしいなと思っていました。　妙なテンションのキャラではあるので、それを演じてはいるのでしょうけれど、それを織り込んでもなんだか不自然で、耳に引っかかるのです。　最近多くのアニメで沢城さんの声を聞くので、そのせいで耳が馴染めないのかなと思っていたのですが、今回理由が分かりました。　違和感のある、わざとらしいキャラを演じていたのですね。　「下手な演技を演じる」って難しいと思うのですが、そこはさすが沢城さんなのでしょう。

アバンに登場した謎の女性は、どう見ても櫻井了子で、米国？と繋がっていて、『鎧の少女』のボスでもあるようです。　『鎧の少女』は特異災害対策機動部に敵対しているので、櫻井了子の自作自演ということになります。

それどころか、謎の災害『ノイズ』も、自作自演なのではないでしょうか。　櫻井了子が持っていた聖遺物、『ソロモンの杖』は、ノイズを自由に出現させ、操れるようでした。　デュランダル移送作戦でノイズが襲ってきたのも、彼女が操っていたからでしょう。　巧妙に、護衛の車だけを襲っていました。

ノイズは太古から発生していたけれど、頻繁に発生するようになったのは最近だそうです。　聖遺物やシンフォギアを研究する費用や組織を得るため、櫻井了子が自分で『特異災害』を起こしているとしたら辻褄が合います。　陰謀論かもしれませんが。

そうだとして、その目的は不明ですが、マッドサイエンティストとしてありがちな、彼女なりの”世直し”なのかもしれません。　「痛みだけが人の心をつないで絆と結ぶ、世界の真実だ」という思想のようです。　自分の計画のために痛み（犠牲）が生じることは、むしろ必要だと考えているでしょう。

そんな櫻井了子の企みに最初に気づくのは、響なのかもしれません。　「私はなにもわかりませんーん」という態度の響ですが、「なぜうら若い女子高生に頼むのか」という本質を突いた質問をしていますし、マネージャーの緒川との会話など見ても、結構敏感に空気を読みます。　ノイズの襲撃の後、何事も無かったようなふりをする了子を、じっと見つめる響が最後のカットでした。　勘のいい彼女なので、なにかおかしいと気づいたはずです。

響としては、了子は特異災害対策機動部の中枢ですから、了子に不信感を持つということは、特異災害対策機動部の全体に不信感を持つことになります。　冷静に考えれば、そうとう胡散臭い組織ですからね。　そうなると、相談相手は未来しかいないわけで、彼女の重要性が増すことになるのでしょう。　また、愚直に戦うだけの翼に対して、響の方が本質が見えているわけで、二人の関係はますます難しくなりそうです。

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