2011年10月スタートの秋アニメの、現時点での期待度と寸評をまとめてみました。 いつもは1話か2話を観終わったところでやるのですが、遅くなってしまい、もはや第一印象では無い気もしますが、恒例なのでやります。 ネタバレはなるべく無しで。
作品としての絶対評価ではなく、僕の好みによる評価です。 また、あくまで”現時点での印象”なので、初期の評価と、今後の評価が大きく変わることはよくあります。
■Sクラス (名作の予感)
・ギルティクラウン
久々のリアルロボットもので、ミリタリーやSFテイストもあり、僕の好みど真ん中だ。 主人公の特殊能力の設定もユニークで面白くできそう。 映像や音楽のクオリティも高く、期待が否応なく高まる。
・Fate/Zero
渋いキャラ設定で、渋い頭脳戦と渋い剣戟アクションを、手抜きなく見せてくれる作品。 このクオリティで続けられるのか?という心配はあるが、面白くなることは折り紙つきだろう。
・未来日記
よくあるバトルロイヤルものだけれど、ルールが面白いし、キャラがみなクセがあって良い。 サスペンスを盛り上げる演出も素晴らしく、先が気になって仕方ない作品。
・WORKING' !!
安定の2期だけれど、1期より面白い気がする。 キャラの動かし方やギャグのノリがこなれたのだろうか。 日常系コメディは、僕はひだまりスケッチが最高峰だと思っていたのだけれど、それを脅かすほど、笑えてキュートな作品。
■Aクラス (良作の雰囲気)
・たまゆら~hitotose~
いわゆる癒し系作品として、クオリティが高い。 カメラがテーマなのも個人的に嬉しい。 もう少しストーリーにフックが欲しい気もするが、癒し系にそれを求めてはいけないのだろう。
・C3-シーキューブ-
よくある萌えファンタジーで、1話を見た時点ではピンとこなかったが、ヒロインの背負った運命と、それによるギャップが印象的で、いつのまにか惹きこまれていた。 主人公やヒロインたちにはまだ秘密があるようで、先が気になっている。 アクションも良い。
・境界線上のホライゾン
登場人物が多く、ストーリーがあちこちに飛躍し、耳慣れない専門用語が飛び交うので(小説ならば漢字でわかるのかもしれないけれど、耳で聞いてもさっぱり分からない)、正直ついていけていない。 でも雰囲気が良く、設定が凝っているので、今後に期待している。 原作をいくらか読んだほうがいいか…
・ベン・トー
バカバカしいことを大真面目にやる面白さがある。 出オチ的な設定から、今後どうやって膨らませるかに興味アリ。 格闘アクションが良く、それだけでも楽しめそうではある。
・バクマン。2
漫画を描くという地味な作業をテーマを、ここまでドラマチックな物語にするのは凄い。 主人公たちの成長を、編集者の立場で見守っている感覚があり、それも心地よい。
・HUNTER×HUNTER
レベルEで富樫作品に興味を持ったので視聴。 子供向けだけれど、「これから冒険が始まる」というワクワク感があり、楽しめている。 ストーリーがしっかり練り込まれていて納得感が高いのは、さすが富樫さんだ。
・ちはやふる
原作既読。 原作に忠実にアニメ化されていて、原作通り面白い。 かるたシーンのスピード感はアニメならでは。 華麗な着物姿でのかるたシーンが楽しみだ。
・マケン姫っ!
チープなハーレム設定のバトルアニメだけれど、主人公の「普段はヘタレだが、いざというときは男らしい」ところが良い。 ハーレムの主には、やはりそれなりの器量がないと。 ヒロインたちも不思議な魅力的があり、楽しめている。
・ましろ色シンフォニー
典型的なギャルゲー原作アニメだが、丁寧な作画によって、人物の心情がうまく描写されている。 ストーリーも面白い設定で、青春モノとして見ごたえがありそう。 困難な状況に置かれた主人公の頑張りを応援したい。
・persona4 the ANIMATION
今のところ、ストーリーが面白いとはあまり思わないが、映像がオサレで良い。 自分の内面と戦うという設定は良いので、今後の盛り上がりに期待。
・僕は友達が少ない
原作既読。メインはコメディだけれど、「一生の友達を得たい」という真摯な想いが底流にある作品。 原作は文章に面白みがあって、それはアニメではいくらか失われているが、キャラの動きや可愛さがそれを補っている。 納得のアニメ化。
■Bクラス (いまひとつな感じ)
・侵略!?イカ娘
安定しているけれど、WORKINGとは対称的に、これは1期のほうが面白かった気がする。 海の家という限られた空間で、限られたキャラによるドラマなので、同じネタを繰り返している感があり、新展開が望まれる。 イカ娘が可愛ければ、それでいいのかもしれないが。
・ラストエグザイル-銀翼のファム-
空がテーマのSFファンタジーということで、大いに期待したいたのだけれど、期待が大きすぎたせいか、今のところ映像もストーリーもあまりピンと来ていない。 でも水準以上のクオリティなのは間違いなく、今後面白くなってほしい。
・機動戦士ガンダムAGE
これから面白くなるかもしれないが、現時点はこの評価。 リアルロボットものとしてはリアリティが無く、スーパーロボットものとしては爽快感が無い、中途半端さがつきまとう。 奥深い設定はあるようなので、今後の飛躍のための準備なのかもしれない。
・灼眼のシャナIII
2話まで見たけれど、ひたすら地味で、かつ登場文物にそれほどの思い入れが無いので(正直忘れてしまったので)、飽きてしまった。 2期から時間が経っているのだから、以前のストーリーを思い出させる配慮や、最初は派手な展開で惹きつけることが必要だったのでは。
■Cクラス (視聴打ち切りな気分)
・UN-GO
探偵ものというよりは、心理劇なのかなと。 ドロドロした人間模様を描くことが持ち味のようだが、疲れて帰宅してそういうのを見るのも気が滅入るので、見なくなってしまった。
雑感
Cクラスが少ないのは、このところ忙しいために、「これは切るな」と思える作品は、最初から見なかったからでもあります。 それにしても、Aクラスが分厚い、粒ぞろいのシーズンだと言えるでしょう。
昨期もそうでしたが、バトル物が多いのは流行でしょうか。 どれも作画をがんばっているので、制作者の方は大変だなと思います。 秋の夜長を、バトルでスカっとできそうです。 ギルティクラウンとFate/Zeroが、本当に楽しみですね。
深夜アニメといえば1クールがほとんどですが、今期は2クールものが多いのです。 ギルティクラウンとFate/Zeroがそうだし、 未来日記、ラストエクザイル、灼眼のシャナIII、ちはやふる、もそう。 じっくりやってくれるのは歓迎ですよ。
昨期は、1,2話の時点では「おっ、これは面白そう!」と思わせておいて、尻すぼみになった作品が多かったのですが、今期は持ちこたえそうな予感がしています。充実したシーズンになりそうです。
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ベン・トーが予想以上に面白かったり(今のところ)、秋アニメは豊作な気がしますね。
persona4は原作が大好きなんですが説明や推理・日常パートがかなり削られてて少し残念な印象です。
お忙しいようですがもし機会があれば原作をプレイしてみて下さい。
クマのウザ可愛さはあんなものじゃない。
WORKING' !! は相変わらず面白いですね。
原作もWEBマンガの方も大好きですw
ベン・トーいいですよね。バカバカしいストーリーを、手を抜かずに熱く描写している面白みが、なんとも言えないものがあります。アニメらしいデフォルメされた動きも良い。
Persona4は、自分の弱さや負の感情と戦っているのだと思いますが、それに打ち勝つ過程などが説明不足に感じました。原作ではもっと説明があるのかもしれません。PSP版が出ればやってみたいんですけどね。
今期は2クールが多くて濃い内容となる作品が多いのだと思います。
ただfateは分割2クールのようで12月で一度途切れるみたいですね。残念なところです。
私は原作を知らないのですがシャナはfinalですし、最後はとてもまとまりのある終わり方だったと聞いてます。スロースターターなのだと思っていますよ。
2クールが多いのは歓迎ですね。特にSF物や伝奇物は、1クールでは表層しかできないので。
fateは分割でしたか。ホライゾンも分割2クールという説が。 workingのような1話完結ものとは違って、fateは完全な続きものでしょうから、中断する期間は辛そうです。
シャナはどうせ1,2期を見てた人か、原作ファンしか見ないので、割り切ってスロースタートなのでしょうね。