説明をかなり端折っているので、初見ではストーリーがわかりにくいですが、スピード感を消さないためにはこれで良いのでは。 ギルティクラウン 第2話 『適者:survival of the fittest』 のレビューです。
コードギアスを連想させますが、日本が外国から蹂躙されていて、主人公はそのレジスタンス側という設定と、知略と特殊能力を駆使して局面を打開するというプロットからでしょう。 そもそも、構成の吉野弘幸さんはコードギアスでも構成をされていますから。
コードギアスと同様に、仕掛けが込み入っていて、説明が少なめなので、真剣に見ないとストーリーがわかりません。 僕は初見では涯の作戦がよくわからなくて、2回目を見てわかりました。 彼が「不測(の事態)じゃない。天佑さ」と言った理由は、敵の中に「皆殺しのダリル」を見つけたからですね。 涯がダリルを見た時、真っ先に「万華鏡か」と言いました。 二つ名かと思ったのですが、そうではなく、「あの万華鏡のヴォイドを持っているやつか」という意味なのでしょう。 そして涯は、『万華鏡』を使うことを前提に、作戦を組み立てたのでした。
前回、集がいのりの胸から武器(ヴォイド)を取り出しましたが、あれはいのりだけの能力ではないことがわかりました。 人間なら誰でも良さそうですが、「人ゲノム(遺伝子)を解析して、その内に隠された力をヴォイドに換えて引き出す」とのことなので、能力が高い人のほうが、強力なボイドが引き出せるのでしょう。 ダリルはクソ野郎ですが、能力はピカイチのようです。
ダリルのヴォイドが万華鏡であることを、涯が知っていた理由は説明されていませんが、ハッキングか何かで遺伝子情報を入手して、そこからボイドゲノムと同じアルゴリズムで解析したか、あるいはそもそもダリルはボイドゲノムのテストを受けていて、そのテスト結果のデータを入手したか、まぁそんなところでしょう。
アンチボディーズの車両をロックオンしたのなら、涯が姿を現したりせず、猶予の後にミサイルで飽和攻撃すればいいんじゃ、と最初思ったのですが、あのロックオンはハッタリなんでしょうね。 小型ロボットを多数運用していましたが、あれにミサイルは積めないなさそうなので、ロックオンレーザーサイトだけ搭載したフェイクだと思われます。 敵に防御兵器を使わせて、それを『万華鏡』で反射して自滅させるために、涯が姿を晒したのでした。
ヴォイドというのは、いいギミックだと思いますね。 味方からも敵からも取り出せて、その特徴に合わせた戦い方がある。 涯の作戦と合わせて、いろいろ面白くできそうです。 個人的には、涯やツグミからどんなボイドが取り出されるのか興味がありますな。
ツグミといえば、あのユーザーインタフェイスはなかなかいい。 地味なオペレーターの仕事が、ダンスのような見て楽しい作業になるという、これも秀逸なアイデアです。 まぁ僕は、地味なオペレーターキャラも好きなんですが。
ギアスは”戦術家”と”特殊能力者”が同一人物でしたが、この作品は集と涯という二人の人物に分かれています。 この2人が主人公格で、反発したり友情を結んだりが描かれるのでしょうね。 さらに決裂するのがお約束ですが、そこまではあるでしょうか。
集は、主体性の無い「ふつうの人」なキャラなので仕方ないですが、まだキャラとして弱いわけで、今後彼の味をどのように出すかに注目しています。 大器晩成型だと思うんですよね。
学園物の要素もあるようで、吉野さんだから学園ドタバタエピソードは外さないはず。 楽しみです。
この作品はノイタミナとしては珍しく、2クールだそうです。 ノイタミナのオリジナル作品は、面白いんだけど端折りすぎて残念、というものが多いので、これは嬉しいですね。 深みのあるストーリーを期待しています。
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つまり、他者のどんな能力を取り出して、実装できると言うことにかけているの
かもしれませんね。
あと、ツグミのインターフェースは初代マクロスのピンポイントバリヤーを
思い出しました。操縦者は動けないので、オペレーターを動かしてメリハリを
つけているんでしょう。
ピンポイントバリアーは、オペレーターがトラックボールで操作していた覚えがあります。あれは、マクロスの数年前に流行ったミサイルコマンドの影響だと思われます。
ツグミのインターフェイスは、キネクトなど体感ゲームの影響にも見えるので、ゲームのインタフェイスを拝借したという点で共通点がありますね。