とっつきにくいところがありますが、よく出来たファンタジーでしょう。 ダンタリアンの書架 第2話 『胎児の書』 のレビューです。
ちょっとした怪奇ミステリーになっていて、ゴーレムが呪いによって殺人をしているとミスリードさせて、実は…というお話でした。 本をマジックアイテムとしたファンタジーなので、「呪われた本」というのはありそうな設定ですが、ダンタリアンは「持っているだけで人を不幸にする呪われた本などというものは存在しない」と言います。 本は持っているだけでは意味が無く、それを知識として始めて意味がある、ということなのでしょう。
だから、事件の手がかりは本の中にあるし、解決方法も本です。 安楽椅子探偵ならぬ、書架探偵ですな。 戦闘シーンは分かりにくいですが、本を読み上げることが、マジックスペル(呪文)の詠唱のようなものなのでしょう。 本の言葉と、原書に込められた力と、詠唱者であるヒューイの魔力?によって魔術が発動するようです。
ダンタリアンの中にいる別の少女は、あれがダンタリアンの本体なのですかね。 声優さん同じだし。 アバンであの少女が少年ヒューイに渡したのは、今回使った本と同じに見えましたが、どういうことなのか。
石版に書いてあったのは楔形文字で、世界最古の文字だと言われます。 あれを読んで翻訳できるヒューイは凄いけれど、どういうバックグラウンドの人なのでしょうね。
人を呪うのは人である、という結論でした。 ファンタジーは「何でもアリ」になりがちですが、「呪われた一族」をファンタジー的に説明せず、人の行いや叡智が物事を決めるという世界観は良いと思えます。
ゴーレムが「胎児」という意味だとは知りませんでした。 ユダヤ教のラビ(律法学者)が作るものなのですね。 ダンタリアンというのもユダヤ教関連の魔人のようなので、ユダヤ教や原始キリスト教と関連が深いのかな。 でも楔形文字はキリスト教以前なので、あんまり関係なくて、ここは「何でもアリ」なのでしょう。 書架とはそういうものだから。
しかし、あの実写エンディングは何とかならないのでしょうか。 世界観に合っていない気がするし、何より安っぽくて、せっかくの余韻が台無しになってますよ。
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以前この作品の原作を読んだことがあるのですが、今となってはうろ覚えでございます。
ドラえもんをダークファンタジーにしたような作品だな、という感想を持ったのは覚えていますが。
ヒューイが幻書を二冊読んだ後苦しんでいましたが、あれはたしか、幻書の魔力を行使するには読者の生命力が必要だから、だったような・・・。
命懸けで放つ必殺技、といったところでしょうか。
アニメ化にあたって様々な改変がなされているとは思いますが、比較的原作準拠であるように感じます。
ただ、キャラクターデザインはどうにかならなかったのでしょうか・・・特にダリアンとか。いえ、あれはあれで可愛らしいのですが・・・初めて見たとき、「誰?」と思ってしまいまして。慣れるしかないか。
エンディングについては同感です。ダリアンとヒューイの日常を一枚絵で描いたほうが良かったのでは。
なるほど、魔力というよりは生命力ですか。ヒューイがダンタリアンの主として選ばれたのは、魔力があるからといった理由では無いわけですね。
キャラクターデザインは僕はいいと思いますが、原作とは違うのですね。ググってみましたが、目元がアニメとしては描きにくそうに見えます。
エンディングは、あれでなければ何でもいいという気分ですね…
ダンタリアンの書架の原作を二ヶ月前、漫画版を一ヶ月前に読み始め、そして今月から始まったアニメを毎回楽しみにしている、ダンタリアンの書架シリーズ新参ファンの一員です。
幻書についてですが、その力を発揮する方法は主に二つです。
一つ目は、幻書に選ばれること。
幻書自身が所持者を認めない限り、100%の力を発揮することは出来ません。
それを無視して読み解けば、精神を病むか、一話のコンラッドのように、境界線を越えた力によって死ぬこともあり得ます。
二つ目は、『鍵守』となること。
アニメにおける登場人物では、今のところヒューイだけがこの立場に立っています。
一つ目と違って力を発揮できるのはだいたい80%程度ですが、本自身が手助けをしてくれるらしく、どんなに難解な文字で書かれた幻書をも読み解くことが可能です。
このあたりの詳細については、原作七巻の「少女たちの長い夜」に書かれています。興味がありましたら、ご一読してみるのも如何でしょうか。
ダンタリアンの書架で少年ヒューイに本を渡しているのは、ご想像通りだと思います。
ただ、原作や漫画とは表記がかなり異なっているので断定し難いです。
キャラクターデザインについて自分は、「これは第四のダリアンだ」と割り切りました。
原作ダリアン。漫画ダリアン(原作コミカライズと、スピンオフ漫画版)に続く、四人目のダリアンだと思えば、楽になった気がします。
実写EDはどうしようもない気がしますが……。
それぞれの物語の後日譚を流してみるのは……無理がありますかね。
通りすがりの者ですが、いくつが疑問にお答えしましょう。
ダンタリアンの書架自体が様々な時代、地域、文化の幻書を収納している物なので、アジアの仙人の技があったかと思えば、古代エジプトの術もあったり、古くは有史以前、新しいものだと割と新しいものまで色々とあります。どれくらい“新しい”のかはネタバレになりうるのでここでは控えますが・・・
そして原作において「見慣れぬ文字で書かれた」とあるので、知識で読んでいるのではなく、幻書の力によって翻訳されている、あるいは知識そのものを直接頭に送られているのかもしれません。
ついでに言えば幻書を読むときに消費するのは精神力で力を使いすぎると命を落としたり正気を失ったりするのだとか。どちらにせよ、恐ろしい存在ですね。
あ、原書じゃなくて幻書ですか。なるほど、幻書はただの本ではなく、それ自体に魔力や、意志のようなものを持っているのですね。
なぜ、ただの本にそんなものが宿るのかは、気になるところです。そういう世界観だと言われればそうなのかもしれませんが。
『鍵守』というのは、生きている書架である、ダンタリアンのカギの持ち主ということでしょうか。
■通りすがりさん、コメントありがとうございます。
やはり、書架にはいろいろな本があるのですね。そんな本たちが、なぜ不思議な力を持っているのかは気になるところです。幻書と普通の本との違いは、どうやって生まれるのだろ。
ヒューイが楔形文字を読めたのは、幻書の力ですか。ヒューイは実はすごい考古学者という設定も、面白いと思っていたのですけどね。