好事魔多しと言いますが。 TIGER & BUNNY 第14話 『Love is blind(恋は盲目)』 のレビューです。
何をやってもうまく行かない時もあれば、逆に絶好調な時もあり、どちらにしても長続きはしないものです。 好調な時はどうしても慢心があるし、不調のときは反省したりあがいたりするので、そういう心理的な自律作用みたいなものが、”好不調の波”を作るのでしょう。 会社のような組織でも、同じようなことがあります。
今回、妙に違和感があって、それがずっと去りませんでした。 前回のジェイクの事件から数ヶ月が経過していて、その間に、虎徹の環境は様変わりしています。 ヒーロー人気はうなぎのぼりで、オワコン扱いだった虎徹も人気者になり、バーナビーはすっかりデレていて、カリーナもなぜかラブラブに。 嫌味な上司さえ太鼓持ちになる始末。
あまりに好調すぎるので、ここからは下り坂しか無さそうに見えてしまいます。 そもそも、ヒーロー人気の盛り上がりに違和感がありますね。 市民はジェイクのテロで殺されそうになり、ネクストへの恐怖心を持ったはずなのですが、同じネクストであるヒーローを熱狂的に称えるのは、恐怖心の裏返しではないのだろうか。 だとしたら、それはいつでも裏返る可能性があります。
予兆としては、虎徹の変調がありますね。 妙にパワーが出て制御できなかったり、かと思うと普通より早く能力が切れてしまったり。 電球は切れる寸前、ひときわ明るく輝きますが…
デレているカリーナやバーナビーも可愛いけれど、このままで済むはずはありません。 以前のバーナビーは、虎徹のやることをすべて悪い方に取っていたのに、今は逆に、すべて良い方に取っていて、明らかに買いかぶっています。 虎徹は、ヒーローとして市民を守ることには妥協がありませんが、それ以外は決して聖人君主ではなく、人並みに欲もあるし、基本的にいい加減な人だからね。
バーナビーは、すでに両親の仇も果たしたわけで、どういうモチベーションでヒーローをしているのでしょうか。 虎徹のためだったりするのかな。 少年時代のバーナビーは、素直な可愛い少年でしたが、両親のむごたらしい死を目撃したトラウマで、陰のある青年になりました。 でもジェイクを倒し、その呪縛から開放されたことで、陰が取れて、本来の性格になったとも言えます。
でも、これまで身を守っていたトゲトゲしさや、他人と距離を置く性格を捨てたことで、弱くなったとも言えるでしょう。 そして弱くなった自分を、虎徹を父親のように慕うことで、守ってもらおうとしているのでは。 だから虎徹を理想化し、本来の虎徹以上のものを求めている。 虎徹がそうではないと分かった時、反動はあるでしょう。
いろいろ心配な展開ではあります。 でもこの作品は、直球なドラマを高いクオリティで見せてくれることが身上です。 主人公が絶頂からどん底に突き落とされ、そこから再び這い上がるという、直球なドラマを見せてくれることにも期待しているのでした。
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けれど不吉な前兆がチラホラ。バーナビーの態度の変わりっぷりとかヒーローの人気急上昇の全てが良く作られたコントを見るような違和感を感じました。そして一番不安なのは虎徹の能力に変化が起きたことですよね。能力持続時間が短くなったのがなんとも。NEXTとして生まれてもその力が無くなる場合があるのかな。
不吉な前兆はたくさんあり、このままでは済まないのは明らかなので、何がキッカケで反落するのかというサスペンスがありいます。 能力に変調が起きたことにはドキドキしました。ついにか、と。
ネクストの能力が、衰えたり変化したりする可能性はあると思えます。 レジェンドが亡くなった?理由にも関係あるのかもしれません。