メルクマール

雑誌の評価の点って、たいていは広告の一貫であって、広告主の意向次第ですね。　ゲーム雑誌の評価の点なども、その雑誌への広告出稿量に左右される（加点・減点される）のは公然の秘密です。　

世の中というのはそういうもので、理不尽なことはたくさんあり、受け入れざるをえないのですが、「悪は許せないから自分が正す！」という潔癖さで行動するのは、子供や若い人の特権でしょう。　行動すればいいと思います。　若いからと許されることもあるし、失敗したとしても、それはそれで有意義な体験で、大人の階段を一歩登ることができるから。

しかし、緒花にとって世界は優しくありませんでした。　母親が犯人というのは、緒花にとって最悪だったようです。　母親が「仕事だから」と言ったときは、拒絶したも同然で、これまでの人生で勝てたことが無いのですね。今回も、折れる様子はありません。

だから気弱になって、つい孝一を頼ろうとしますが、そちらはそちらで宜しくやっていました。　孝一はかつては、緒花を甘やかしてくれていたわけですが、どういう心境の変化か、今回の孝一はまるで優しくなくて、壁を作っていました。　バイト先の彼女のことを弁解するでもなく、それどころか「告白された」と言ったのは、自分をふりまわす緒花への苛立ちがあるからでしょう。　緒花の様子は明らかに変なのに、それを気遣う余裕もありません。

結局、東京に緒花の居場所は無くて、喜翠荘でやっていくしかないと再認識したという話なのかな。　この小さな冒険が、挫折以外の何かをもたらすのかは、次回にわかるのでしょう。

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