メルクマール

今回は、我慢の展開でしたね。　やられっぱなしで手が出せず、折り紙が潜入したものの、それもどうやら危ういという。　完全にウロボロスのターンでした。

でも、背景はいろいろ興味深い。　ウロボロスの目的は、「NEXTの理想郷を作る」ことにあるようです。　『絶対可憐チルドレン』で言えば『パンドラ』ですね。　超能力物ではよくあるプロットです。　でも、パンドラのリーダーである兵部京介が、それなりに愛嬌のある人物なのに対して、ジェイクは凶悪なゲス野郎として描かれています。 　わかりやすい敵キャラで良いのではないでしょうか。

ジェイク自身、強力なNEXTでもあるようで、なぜ刑務所に入っていたのか不思議ですが、「レジェンドのクソ野郎」と言っていたので、レジェンドにつかまったのでしょうね。　レジェンドは死んだと言っていたので、ジェイクと刺し違えたからだとしたら、虎鉄とも因縁があることになります。

『絶対可憐チルドレン』では、超能力犯罪の増加により、それを取り締まっている体制側の超能力者への風当たりも強くなるのでした。　大衆の心理として、超能力者全体への恐怖心が高まるのは仕方ないところでしょう。　ヒーローたちも、今後市民の目が厳しくなることが考えられます。 　今回のウロボロスの事件を解決したとしても、本当の試練はその先にあるのでは。

マーベリックが、市民にバーナビーの身の上を打ち明けたのは、そういう見方を和らげるためと考えることもできます。　でも、何かと怪しいマーベリックのことなので、真意はわかりません。

バーナビーが、意外と冷静でした。　彼はジェイクに迫るためにヒーローになったので、ジェイク憎しが第一で、ヒーローの使命は二の次なのかと思っていましが、ヒーローの使命を優先すべきと理性では分かっています。　ジェイクの釈放にも、賛成に回っていました。　虎鉄の影響があるのかもしれませんね。

テロリストに譲歩するのは下策ではありますが、この場合仕方ないでしょう。　日本もかつて、ダッカの日航機ハイジャック事件で、テロリストの要求に応じて、刑務所のテロリストを釈放しました。　1970年代は同種の事件が多くあり、他国でも、テロリストに人質を取られたら要求を呑むのが普通でした。　でもその反省から、対テロ部隊が創設され、「テロリストとは交渉しない」が基本スタンスになりました。　シュテルンビルトには、テロに対抗できる備えが無いので、突っ張る根拠はなく、人命を優先して考えるのは当然です。　

なんにせよ、次回はヒーローたちの活躍に期待しています。　ここで一発盛り上げて、2クール目につなげたいところでしょう。

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