このところ面白いですね。 独特の設定を生かしたエピソードで、これがやりたかったのだろうなと思わせます。 俺たちに翼はない 第10話 『ずっと、ファンでいてくださいね』 のレビューです。
バラバラだった3つの世界が、混じり合っていく様子が面白いのです。 隼人が鷹志のフリをしたり、鷲介が隼人のフリをしたり。 多重人格の設定を生かしたコメディでしょう。 でも考えてみれば、3人は同一人物なので、こうして混じり合っていくのが正しいはず。 良く見ると、3人の性格には似ている部分があって、それが近付きつつあるようにも思えます。 コワモテだった隼人がずいぶん可愛くなったし、軽薄な鷲介も、真面目で繊細な部分を見せるようになりました。
この延長線上に、物語の決着はあるのでしょうか。 だとしたら、鷹志が、隼人や鷲介のフリをする必要があるでしょう。 ハードル高いけれど、それができたならば、3人の人格に分裂する必要は、もう無くなると思えます。
でも今のところ、鷹志は引きこもりっぱなしです。 そもそも、引きこもったヨージの代わりの人格として鷹志が作られたはずで、その鷹志が引きこもってしまっては、存在意義が無いと思えます。 このまま消えてしまう危機にあるのかもしれません。
それを何とかするためのキーになるのは、明日香なのでしょう。 何もしゃべらなくても、顔を見ただけで別人格だと見抜く彼女は凄いわけで、鷹志への想いの深さを感じさせます。 今回も、下校時からずっと、鷹志(の体)の後を付けていたのでは。 いろんな女の子と仲良くする様子を見て、何とかしなきゃと思ったことでしょう。
3人のヒロインが一堂に会したら、どんな会話になるのでしょうね。 きっとそういうシーンはあるでしょうから、今から楽しみです。
ポチっとして頂けると励みになります!↓
