メルクマール

この物語の登場人物は、痛々しいですね。　めんまの母親やゆきあつの痛々しさは分かりやすいですが、あなるも相当に痛々しくて、いまだに小学生の「あなた○○ちゃんが好きなんでしょう」の感覚から進歩していません。　ぽっぽも痛々しい奴だし、なんだかんだでゆきあつに振り回されるつるこも痛々しいでしょう。　そして一番痛々しいのは尽太です。

彼らの痛々しさは、めんまの死によるひずみが蓄積したもので、でもそれは、普段は表に出ていませんでした。　普通に生活しているように見えたのです。　でも尽太が「めんまのお願いを叶える」という活動を始めたことをキッカケに、隠されていた痛々しさが一気に噴出してしまった。　ゆきあつが、「頼むから、もうやめてくれ」と泣いて頼んだ気持ちもわかります。

これが、めんまが望んだことなのだろうか。　この痛々しさの先に、めんまが望んでいることがあるのだろうか。　彼女のことだから、自分のためではなく、周囲の人々のために、幽霊となって現れたはずなのですが。

めんまの幽霊が存在することを、仲間に信じさせることが、重要なポイントだとは思っていました。　心から信じなくても、信じてもいいという心境にさせることが必要だと。　それによって、本当の意味で『超平和バスターズ』の再結成が実現するからです。　でも今回あっさり、めんまが存在をバラしてしまいましたね。　これは正直残念でした。　信じさせるために尽太がどうするのか、が見所だと思っていたので、めんまがバラしてしまっては安直だなと。　演出は鳥肌ものでしたが。

もちろん、安直だと決めつめるのはまだ早いでしょう。　次回の展開次第です。　いずれにしても、物語は大きく舵を切りました。　

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