待望のホァン回。 TIGER & BUNNY 第9話 『Spare the rod and spoil the child.(かわいい子には旅をさせよ)』 のレビューです。
この作品は「親子の物語」なのだろうと、2話の感想でも書いたのですが、今回も親子のエピソードでしたね。 登場人物の多くが、親子にまつわるエピソードを持っていて、ホァンもそうでした。
親のことを鬱陶しく思う時期は誰にでもあり、ホァンはちょうどそういう年頃です。 でも、自分に子供ができると、親への感謝の気持ちが起こるものですよ。 「俺のことを育てるのも、こんなに大変だったんだな」と思い、また、自分が子供に精一杯の愛情をそそぐように、自分も両親の愛情を一身に受けて育ったのだと、思い至るのです。
ホァンは、短い間だけれど赤ん坊の母親役をしたことで、いくらかそういう気持ちが芽生えたのでしょう。 親に対して、多少は素直になれたようです。 このことが、彼女をヒーローとして、女性としてより魅力的にするのでしょう。
女っぽく無いというけれど、ジャンプスーツを着たシルエットは十分女性らしく、少年っぽい口調とのギャップがむしろいいかも。 衣装ももっと体の線を出すべきで、いっそ、あの黄色いジャンプスーツでいいのでは。 キル・ビルになってしまいますが。
今回のもう一つのトピックは、虎鉄とバーナビーの接近っぷりですね。 あいかわらずバーナビーは口は悪いけれど、すっかり心は許しているじゃないですか。 両親のことや、その仇について、洗いざらい虎鉄に話してしましました。 それによって、いくらか気持ちは楽になったのでしょう。 痛飲して床に寝転がるなんて、およそバーナビーらしくないけれど、理解者を得られた嬉しさから、つい飲みすぎてしまったのでは。
そして、バーナビーの仇っぽい人物が登場しました。 あれは、指から発生する熱か何かで、岩に壁画を書いてるんですかね。 世捨て人のように見えましたが、再びバーナビーの前に現れることがあるのでしょうか。 そして、ルナティックはそこにどう関わるのだろうか。
カリーナが、虎鉄に子供がいることにショックを受けていましたが、虎鉄に気があるのだろうか、そうなのだろうか。 虎鉄から見れば子供でしょうから、ラブストーリーにはなりそうに無いですが。 でも可愛かったですね。 この作品、女性キャラはあまりメインではないのですが、要所でキラリと光ります。
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最後に登場した漢は真のラスボスぽいですね。だってCVが藤原啓治さんだし(爆)
この作品は声優さんが豪華なので(今回のゲストキャラ?の3人娘も豪華なメンツでした)、藤原啓治さんを使い捨てても驚きませんが、でもあの貫禄はラスボスか、それに近い存在っぽいですねぇ。 どんなキャラなのか楽しみです。
プライベートに踏み込まれることが苦手そうなバーナビーは、羽目を外して虎徹と一晩飲み明かすまでになりましたが、愛情深い父親として描かれる虎徹が、彼に家族のことを打ち明けるまでには至っていないのがむしろ気になります。
ところでトレーニング設備や有給休暇など、ヒーロー達は福利厚生も充実しているようですが、国外?から選出されたパオリンの例を見ると、とても名誉ある職業でもあるようですね。
NEXTは自然に生まれてくる人種のようですが、人為的に能力者を造りだそうと目論む組織があってもおかしくないのではないでしょうか。
奥さんと何かあって、それについて詮索されたくないとか、理由があるのかもしれませんね。
ヒーローはそれなりに名誉があるのでしょうけれど、興行主からは、取り替え可能かコマくらいにしか
思われていないフシもあります。つまり芸能人みたいな扱いなのでしょうか。外から見ればきらびやかだが…という。
でもまぁ、待遇は悪くないようですね。ホァンの国の為替レートでは、高給取りだとしたら、親としては名誉でしょう。