新作ではないですが、お気に入りのゲームなので紹介。 PSP用の推理アドベンチャーゲーム、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』 のレビューです。 ネタバレはなるべく無しで。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 | |
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推理アドベンチャーは、古くからあるコンピュータゲームのジャンルで、このゲームもその基本的なフォーマットに従っています。 また、閉鎖空間で、仲間内で連続殺人が起るというプロットも、よくあるものだと言えます。
それでも、この作品をユニークなものにしているのは、一つは雰囲気ですね。 悪趣味さとスタイリッシュさが紙一重の、印象的なアートワークや演出があり、素晴らしい音楽がそれを盛り上げてくれます。
もう一つは、それとも関連するのですが、アクションゲームの要素を持たせた、独特な推理シーンでしょう。 証拠集めのパートは普通のアドベンチャーゲーム風なのですが、推理を行う『学級裁判』のパートでは、アクションゲーム風にタイミングを測ったり、妨害をよけたりしながら、証拠を突きつけ、容疑者を問い詰めるのでした。
推理物の醍醐味は何でしょうか。 僕は、「容疑者を追い詰めていく高揚感」だと思っています。 探偵役は、普段は頼りなかったりするし、証拠集めのシーンは地味なのですが、クライマックスでは、証拠や推理を容疑者に突きつけ、容疑者が反論したら次の証拠を出し、という丁々発止のやりとりが行われて、それはあたかもアクションものの対決シーンのようです。 そして最終的に容疑者を屈服させたとき、カタルシスを得るのでした。
この作品の演出や音楽、そしてアクションゲーム風のシステムは、その「容疑者を追い詰めていく高揚感」を出すのにとても効果的なのでした。 この作品の最大の美点です。
ストーリーは、グロかったり悪趣味だったりもしますが、スリリングで、なかなか深みもあって、僕は気に入りました。 登場人物たちはアクが強く、最初は多少鼻につきますが、だんだん愛着が出てくるはずです。
以上の予備知識をもとに、以下のプロモーションムービーを見て頂くと、かなり雰囲気がつかめると思われます。 ただこれ、ややネタバレを含むので、気にする方は見ない方がいいかも。 公式のプロモーションなのですが。
見た方はわかると思いますが、声優さんが豪華ですよねー。 みなさん、アクが強い役をノリノリで演じておられますが、なんと言っても大山のぶ代さんでしょう。 この作品のために、5年ぶりに声優に復帰されたのですが、それだけ、この役のオファーに魅力を感じたのでしょうね。 実際、いい役だし、もうモノクマ役は大山のぶ代さんしか考えられません。 続編を作るなら、大山のぶ代さんが現役のうちに急いで頂きたい。
そんなわけで、推理物や、学園サスペンス調のアドベンチャーゲームが好きな方は、ぜひ遊んでみて下さい。 きっと楽しめると思います。
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