うーん、これはアニメ化の弊害なのかなぁ。 原作ゲームをプレイしていないので分かりませんが。(そうでもありませんでした。後述) 俺たちに翼はない 第7話 『栄えある王の凱旋だ!』 のレビューです。
4話で、鷹志、鷲介、隼人が、一つの体を共用していることが明かされたので、それについての考察を書きました。 3人は人格が入れ替わる時、外見も声も変わっているので、多重人格ではなく、なにかSFかファンタジー的な仕組みがあるのだろうと考えました。 例えば鉄腕バーディーみたいな。
でもどうやら、普通に多重人格者だったようですね。 成田隼人が伽楼羅の人格になっても、周囲の人はみな「成田さん」と呼んでいました。 そして、伽楼羅を見かけた明日香は羽田(鷹志)だと認識し、日和子は千歳(鷲介)だと認識しました。 雰囲気が違うので、見間違えだと思ったようですが、それだけ似ているということなのでしょう。
それにしては、3人のキャラクタデザインが明らかに違うのは、納得できないところです。 女子キャラはみんな同じ顔なのに別人で、男キャラは違う顔なのに同一人物とはこれいかに。
もしかして、原作ゲームでは、プレイヤーキャラである主人公の顔は、画面に出ないのでしょうか? だとしたら、叙述トリックとして成り立ちます。 一人称の語り手が、若い男だと思わせておいて実は老人だった、というようなトリックですね。 でもアニメでは、顔を出さないわけにはいかないので、苦肉の策ということなのでしょうか。
追記:
コメント欄で指摘して頂いて納得したのですが、私たちが見ている映像は、あくまで”真の主人公”が見ているテレビなのですよね。それを何度も強調していますし。 つまり、主人公というフィルタを通した映像だと考えられます。 ならば、鷹志たち4人の姿が違っていても、不思議は無いのでした。 実際の姿とは関わりなく、”主人公には”ああいうように見えていて、それを視聴者も見せられていたのです。 なるほど、叙述トリックとして成り立っていることがわかりました。
「どこまでが妄想で、どこまでが現実なのかわからない」と繰り返し書いてきたのですが、今回の小鳩の反応で、ほとんど分かりました。 まず、鷹志や伽楼羅の視点でのファンタジー世界は、すべて妄想でしょう。 あと、アバンも妄想(サービス)ですね。
それ以外の、現実世界での出来事は、鷲介や隼人の夜の冒険も含めて、実際に起ったことだと思われます。 実際にあの人格になって、生活して、他の人物と関わっているわけです。
5話での、小鳩の鷹志に対する態度が不自然でしたが、その謎も解けました。 鷹志も架空の人格で、小鳩の兄の人格は別にいるのですね。 寝ぼけた小鳩は、兄と話していると思っていて、別人格の鷹志だと気付いて態度が固くなったわけです。
”実の兄”についてのヒントは、オープニングアニメにもありました。 前回のコメント欄で、オープニングの名前をよく見ろとヒントを頂いたので見てみたところ、 パブリックビューに映しだされた主人公に添えて、名前と番号が書かれているのに気付きました。
#1 ???? Haneda
#2 Karura Itami
#3 Takash iHaneda
#4 Shusuke Chitose
#5 Hayato Narita
#1は、スタッフクレジットに隠れてよく見えないのですが、"Haneda"はかろうじて読めて、名字は読めませんが、TakashiやKobatoには見えません。 これが、小鳩の兄であり、さまざまな人格の本体なのでしょう。
この名前は、テレビを見ている少年のものです。 つまり、チャンネルをがちゃがちゃと切り替えていた人物が、本当の主人公だったということですね。 そしてその声優さんは、ナレーションの代永翼さんなんだろうな…
だいたい種明かしは終わったので、あとは、どうやって引きこもった主人公を引っ張り出して、さらに複数のヒロインとのラブストーリーに決着をつけるか、ということになるのでしょう。 YFBとR-Wingとの抗争もありますが、それはなんだか、どうでもよくなった感じがあります。 結局鳳は、多重人格者の隼人や鷲介に興味を持って、遊びたかっただけなのでしょう。 そうすれば、童心を取り戻せるような気がして。
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たとえば白人女性の中の黒人男性の人格は鏡を見ても自分を黒人男性としか認識できないといったようなかんじですね
それで視点が少年の人格が見ていたテレビを通したものの時は見た目や声が違っているわけです
あと作中では直接的には語られまでんセしたがカケルくんが主人公に興味を持ったのは迦楼羅がきっかけでしすむしろ迦楼羅しか見てません
本人も言ってましたが迦楼羅のために隼人や鷲介を監視していたわけで二人はあくまでおまけといったような感じでしょう
鳳は迦楼羅に興味があったと。確かに、隼人や鷲介の周りで起った騒動は、迦楼羅を呼び出すために鳳が仕組んだと考えることが出来ます。 過去に知り合っていて、ぜひまた会いたいと思っていたのですね。