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まぁ、野球について細かいことは気にしないということで。 もしドラ 第5話 『みなみは過去の高校野球を捨てた』のレビューです。 4話を書いてないのでそれもいっしょに。
「ノーバント・ノーボール作戦」は、正直納得できないものがありますね。 ボール球を投げない理由として、「マウンドにいる時間をなるべく短くするべきだから、打たせて取る」と説明していましたが、打たせて取るにはボール球を引っ掛けさせる必要があるはずだし、アウトを取らない限りはイニングが終わりません。 もっと深い考えがあるのかもしれないけれど、それは伝わってきませんでした。
でもまぁ、これはドラッガー理論の『イノベーション』について説明するための例ってことですね。 ドラッカーは、企業が利益を上げるには、『マーケティング』と『イノベーション』が不可欠だと言っています。 マーケティングは短期的な利益に、イノベーションは中長期的な利益に主に関係します。 マーケティングだけでは、いずれは行き詰まるということです。
例えばテレビは、以前はブラウン管が主流でした。 液晶テレビもありましたが、原理的にブラウン管の画質には及ばないので、テレビには適さないと考えられていたのです。 だからソニーや東芝などの伝統的なテレビメーカーは、液晶には見向きもせず、有機ELなど、ブラウン管並の画質が可能な技術の開発を進めていました。でもその開発は、思ったより難航します。
そんな中、シャープは液晶テレビに賭けて、大規模に投資して、大型の液晶テレビを世に問いました。 画質はブラウン管より落ちるけれど、大画面でも場所を取らないことが利点で、それが受け入れられて、液晶テレビは一気に主流になり、シャープは大きな利益を得ました。 これはイノベーションだと言えます。
でも今では、液晶テレビはイノベーションから遠い商品になっています。 技術的に差を出せるところが少なく、汎用品の液晶パネルとLSIを筐体に入れれば、誰でも作れる商品になったからです。 そのため、韓国メーカーや、VISIOなど低価格路線の振興メーカーが台頭して、それらと価格競争するしかなく、テレビは全く儲からない商品になってしまいました。 電波新聞によると、世界シェア上位5社のテレビ事業は、2009年はどこも大赤字でした。 何のためにやってるのかという状態で。 要するに、イノベーションで差別化しなければ、利益を得るのは難しいのです。
程久保高校も、普通に既存のやり方をしていたのでは、選手の素質と練習量の勝負になってしまい、名門私立高には勝てないでしょう。 甲子園に行くという目標を達成するには、既存の価値観をひっくり返すような、大胆なイノベーションが必要だという理屈は分かります。 テレビ事業が貧弱だったシャープが、液晶テレビで一発逆転したように。
監督が例に出した池田高校も、特に野球が強いわけではない普通の公立高校でした。 でも、「上半身だけを鍛えて、とにかく打ちまくる」という型破りな戦法で、部員が11名しかいないのに甲子園に出場し、なんと準優勝したのですよね。 なるほど、高校野球もイノベーションの例としていいのかもしれません。
夕紀が手術をするということで、みなみは不安そうです。 回想シーンで、夕紀との思い出が語られました。 かつて夕紀に支えてもらったことを、いま返そうとしているのですね。 手術はとりあえず成功したようですが、この作品のもう一つの軸は、みなみと夕紀の友情物語のはずなので、気になるところです。
不安そうなみなみを励ます次郎がいいですね。 「お前は大したやつだ」と言い、みなみは「みんながやっただけで、私は何もしてないよ」と言いますが、良いマネージャーはそういうものでは。 自らはキッカケを与えるだけで、周囲の人が力を発揮してくれる。 だから本人は「何もやってない」という気分なのだけれど、周囲の人からは認められている。 これは理想的で、そうありたいものです。
でもまぁ、これはドラッガー理論の『イノベーション』について説明するための例ってことですね。 ドラッカーは、企業が利益を上げるには、『マーケティング』と『イノベーション』が不可欠だと言っています。 マーケティングは短期的な利益に、イノベーションは中長期的な利益に主に関係します。 マーケティングだけでは、いずれは行き詰まるということです。
例えばテレビは、以前はブラウン管が主流でした。 液晶テレビもありましたが、原理的にブラウン管の画質には及ばないので、テレビには適さないと考えられていたのです。 だからソニーや東芝などの伝統的なテレビメーカーは、液晶には見向きもせず、有機ELなど、ブラウン管並の画質が可能な技術の開発を進めていました。でもその開発は、思ったより難航します。
そんな中、シャープは液晶テレビに賭けて、大規模に投資して、大型の液晶テレビを世に問いました。 画質はブラウン管より落ちるけれど、大画面でも場所を取らないことが利点で、それが受け入れられて、液晶テレビは一気に主流になり、シャープは大きな利益を得ました。 これはイノベーションだと言えます。
でも今では、液晶テレビはイノベーションから遠い商品になっています。 技術的に差を出せるところが少なく、汎用品の液晶パネルとLSIを筐体に入れれば、誰でも作れる商品になったからです。 そのため、韓国メーカーや、VISIOなど低価格路線の振興メーカーが台頭して、それらと価格競争するしかなく、テレビは全く儲からない商品になってしまいました。 電波新聞によると、世界シェア上位5社のテレビ事業は、2009年はどこも大赤字でした。 何のためにやってるのかという状態で。 要するに、イノベーションで差別化しなければ、利益を得るのは難しいのです。
程久保高校も、普通に既存のやり方をしていたのでは、選手の素質と練習量の勝負になってしまい、名門私立高には勝てないでしょう。 甲子園に行くという目標を達成するには、既存の価値観をひっくり返すような、大胆なイノベーションが必要だという理屈は分かります。 テレビ事業が貧弱だったシャープが、液晶テレビで一発逆転したように。
監督が例に出した池田高校も、特に野球が強いわけではない普通の公立高校でした。 でも、「上半身だけを鍛えて、とにかく打ちまくる」という型破りな戦法で、部員が11名しかいないのに甲子園に出場し、なんと準優勝したのですよね。 なるほど、高校野球もイノベーションの例としていいのかもしれません。
夕紀が手術をするということで、みなみは不安そうです。 回想シーンで、夕紀との思い出が語られました。 かつて夕紀に支えてもらったことを、いま返そうとしているのですね。 手術はとりあえず成功したようですが、この作品のもう一つの軸は、みなみと夕紀の友情物語のはずなので、気になるところです。
不安そうなみなみを励ます次郎がいいですね。 「お前は大したやつだ」と言い、みなみは「みんながやっただけで、私は何もしてないよ」と言いますが、良いマネージャーはそういうものでは。 自らはキッカケを与えるだけで、周囲の人が力を発揮してくれる。 だから本人は「何もやってない」という気分なのだけれど、周囲の人からは認められている。 これは理想的で、そうありたいものです。

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イノベーション。
「名将」と「愚将」は紙一重。
新しい作戦の評価というのは、所詮結果論。
成功(優勝など)すれば持て囃され、失敗すれば蔑まれます。
でも、だからといって既存の枠内の事しか出来...
2011/04/30(土) | シュミとニチジョウ
もしドラ 第5話 「みなみは過去の高校野球を捨てた」 感想
2011/04/30(土) | ムメイサの隠れ家
もしドラ 第5話 「みなみは過去の高校野球を捨てた」 感想
第5話のあらすじ
ノーバント・ノーボール作戦を打ち立てた監督。
その作戦を決行する相手はなんと大学生。バントもしない、ボールも出さない。
野球部の誰もが思いもしなかった作戦に、果たして勝機...
2011/04/30(土) | crystal cage
ここは「もしドラ」第5話のミラー用の記事となっています。
2点の得点でも上々
レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201104300002/
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
...
2011/04/30(土) | 日々“是”精進! ver.A
これが本当の練習試合ですね。
2011/04/30(土) | つれづれ
いよいよ野球部の新たな作戦、ノーバント・ノーボール作戦がスタートです。そんな時、夕紀も手術の予定が入るのでした。新たな野球部の作戦として監督が提案したのは、バン
2011/04/30(土) | 日々の記録
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2011/04/30(土) | サラリーマン オタク日記
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2011/05/01(日) | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
さてさて…加地監督が出してきた『ノーバント、ノーボール戦術』とはいかなる戦術なのか…。
これに対する回答と、元々野球少女だったはずのみなみたんが野球を嫌いになった理由が今回の主な流れでした。そして夕紀ちゃんの手術が決まったこと。そんな流れでした。
ちな...
2011/05/01(日) | 「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋
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2011/05/01(日) | オールマイティにコメンテート
SKET DANCEは漫画家の取材だが
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2011/06/04(土) | 別館ヒガシ日記
6月4日 SKET DANCE&疾風伝&もしドラ
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http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/hum09041/10907727309/93660826
2011/06/04(土) | スポーツ瓦版
「もしドラ」5話、観ました。二階の働きにより、練習試合が組まれることとなった。監督は、その試合で今後の程高野球部の方向性を考えた、全く新しい戦術を導入することを宣言する。
2011/06/17(金) | 最新アニメ・マンガ 情報局