タネ明かし来ましたね。 でも、してやられた感はあまり無い。 俺たちに翼はない 第4話 『ドラさん… 私、今妊娠しちゃったかも…』 のレビューです。
3人の主人公がバラバラに動いていて、散漫な印象のある作品でしたが、実は3人は同一人物だったという話でした。
いや、同一人物というのは違いますね。3人分の人格があるのだけれど、体は1つしかなくて、それをシェアしているという。 人格が入れ替わると、外見も変わるので(変わらないこともあるようだが)、多重人格的なものではないようです。 なぜそうなったのでしょうか。
『鉄腕バーディー』みたいな設定なのかな。 あれは、諸般の事情で一方の体が激しく損傷したので、その精神を救うために、一方の体に精神を移植して共有するというものでした。 あの3人も、そもそも別々の体があったのだけれど、うち2つの体が失われたので、1つの体を共有することにしたのでしょうか。
あるいは、彼らの実体は別のところ(異世界とか宇宙とか)にあり、そこから地球上に転移しているのだけれど、転移できる体が1つしかないので、3人で共有しているのか。
前者ならば緊急避難で、後者ならば計画的にやっていることになります。 なにやら3人には目的があるようなので、後者の可能性が高いでしょうか。
目的があってやっているとすれば、3人で時間を区切って生活するという、ややこしいことをしているのは何故だろう。 おそらく、それぞれの人格でしかできない仕事があるので、手分けしているのでしょうね。 隼人は荒事担当、鷲介は交渉役、あるいは情報収集担当でしょうか。 鷹志はまだほとんど出番が無いのでわかりませんが、なにげに彼がリーダーなのかも。
隼人は、無目的にバイトしているようでいて、YBSとR-Wingの抗争を気にかけています。 「鳳のバカが今さらあのオウム野郎にどうにかされると思わないが」と心配して、わざわざネットで調べたり。
あまりに雰囲気が違うので、前回は気付かなかったのですが、YFBのリーダが、アレキサンダーの常連客の鳳翔と同一人物なのですよね。 となると、鷲介の役目は鳳翔の監視なのでしょう。 鳳翔が、彼らの目的と関係あるのは間違いありません。
鉄腕バーディーでは、1つの体に入った2人の人格は会話できたのですが、この作品の設定では、通常は会話できず、メモで連絡を取りあっているようです。 でも寝ている間には、「面談」という手段で会話できるらしい。
タネ明かしされても、あまり「してやられた感」が無いのは、ほとんどヒントが無かったからですね。 メモの件と、小鳩と同じ家に鷲介が帰宅したシーンくらいでしょうか。 他にもいろいろ辻褄の合わないことがあれば、このタネ明かしで「そーだったのか!」と驚いたはずですが。 深読みすると、本当はもっと後でタネ明かししたかったのだけれど、引っ張りすぎると視聴者に飽きられるのでこうした、という気がしなくもありません。
ともあれ、この設定を使って、どう面白くするかです。 鉄腕バーディーでは、体が一つしか無いことで、時間調整に苦労して、大事な約束に行けなかったりすることがドラマになっていました。 ラブコメ的には、ヒロインが同一人物と知らずに恋愛相談をして、みたいな感じで面白くできるかもしれません。
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面白い考えだけどさ、暇ならもう一回見直してみると考え方も変わると思うよ
余力があったら、最初の方を見返してみます。
1話のオープニング(ファンタジーバージョン)も観てみましたが、鷹志の妄想?そのままで、何とも言えませんでした。