メルクマール

KOGGYが脱落しただけで、3者の決着は持ち越しとなりました。この番組は2クールでしょうから、決着が付いたところで終わるのでしょうね。

この作品の魅力の一つは、若者を見守る大人たち、にもスポットが当てられていることでしょう。服部さんと雄二郎さんの会話が良かったな。

当初は、服部さんは高校在学中の連載には反対だったし、雄二郎さんも、福田のことは生意気な奴という認識で、それほど入れ込んではいなかったはずです。彼は特に出世欲が強いようなので、「自分の実績作りのためのコマの一つ」くらいに思っていたでしょう。

でも、金未来杯をめぐる激戦を経て、二人も熱くなっています。自分のことはどうでもいいから、連載を取らせてあげたい、とまで思っている。サイコーたちや福田の熱さが、二人に乗り移ったのですね。実際、一生懸命やっていれば、周りの人も応援してくれるものです。成功するためには、本人の力だけではどうにもならない要素があるのですが、頑張っていれば道が開ける、ということを現しています。

亜豆ママも良かった。彼女はサイコーの叔父さんとの恋のことを、これまで娘には話していなかったようで。サイコーとの因縁は口止めされているにしても、それ以外の部分は話してるのかなと思っていたのですが、結婚前のこととはいえ、亜豆のパパにとっては恋敵の話になるので、言いにくかったのでしょう。

でも今回、初めて少し話しをしたようです。自分の間違いを繰り返すのではないか、と心配しているから。あと、美保が少し焦っていることも、分かっているはずです。これまでは、「夢に向かう道」で美保のほうが先に進んでいたのに、もしかしたらサイコーに追い抜かれるかもしれないという事態になり、これまでのような余裕が少し失われたのでしょう。それは、亜豆ママも通った道のはずです。

そのように、若者たちががんばっている様子を、大人視点で楽しむことができた回でした。さて、あと少しですが、どうまとめるでしょうか。

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