メルクマール

メガロの出現がユーのせいだということは、京子が仄めかしていましたが、それがはっきりしました。ユーが感情を揺らすだけで、周囲に不幸が起るようです。今回、歩たちに次々と危険が降りかかりましたが、そのほとんどはユーが動揺していたせいなのでしょう。『夜の王』が出現したことさえ、ユーの心が幸福感で動いことが原因かもしれない。

今回の様子を見ても、ユーは本当はクールなどではなく、普通に感情があり、恐れたり、悲しんだり、淋しかったりする女の子です。でも感情を動かすことが「死を呼ぶ」ので、ずっと感情を抑えつけて生きてきました。

周囲に不幸をまき散らす彼女は、人と深く関わることも避けてきたでしょう。でも本当は、誰かにそばにいて欲しいと渇望していたはずです。そんな彼女にとって、歩はようやく見つけたパートナーでしょう。というのも、歩はゾンビであり、さらに強力な魔法使いでもあるので、多少のことがあっても生き延びられるだろうから。それを免罪符に、ユーは歩のそばにいて、人と一緒に暮らせる幸せを噛みしめていたのでしょう。

でも、いよいよ無理だと感じて、ユーは歩たちの元を去る決心をします。ようやく見つけた居場所だったはずなのに、「自分の甘えだった」と言う彼女が切ないですね。

七夕の短冊を読むシーンもいいな。他愛ないおまじないですが、一種の魔術的なアイテムでもあり、3人娘は魔法使いなので、真剣に願い事を書いたのでしょう。それを茶化したことを、歩は後悔します。

バラバラに見えていた歩と同居人たちですが、ここへきて強い団結を見せており、熱い展開になってきました。このまま一気にクライマックスなのでしょうか。コメディシーンも見たいですけどね。

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