メルクマール

民主主義社会においては、個が重んじられ、他人に迷惑をかけない限りは自由意志が尊重されます。でもその社会通念は、軍隊では通用しません。軍隊では上下関係は絶対であり、上官の言葉は神の言葉も同然で、逆らうと厳罰が下ります。

何故かと言えば、軍隊では、上官が部下に「死ね」と命令する必要があるからです。部下が捨て駒になる作戦でも、必要であれば命令しなければならない。そこで、「いや、俺は従わない。個人の自由だし」とか言うのがいると、軍隊は成り立たないので、軍に入るやいなや、「上官の命令は絶対」ということを叩きこまれるのです。

ゼネティックスは学校の体裁ですが、実態は軍隊なのでしょう。下級生が上級生に逆らうのは許さない、という規律があるようです。そして、イングリッドはその規律の守護者を自認していました。

サテラが上級生に力では圧倒され、ピンチのところをカズヤがチートパワーで助ける、という展開はお約束ですが、イングリッドが”規律は絶対”という拘りを捨てることで、決着がつくという展開は良かったと思えます。　ガネッサが助け舟を出したことも興味深い。　前回までは典型的なやられキャラでしたが、今後はよい戦友になるのでしょうか。

サテラは、過去にレイプされた的なトラウマがあるのかな。肌が触れることを病的に嫌っているし、同じ理由でイレインバーセットも忌避しているのでしょう。でもイングリッドは、「イレインバーセットはいやらしいものではない」と主張していて、それを聞いたサテラに、思うところがあったかどうか。見てる方としては、「さっさと洗礼しろよ」と思いますが、焦らしてくれます。

今回の戦闘シーンは、”アクセル”のエフェクトが良くて迫力がありました。神経の反応速度を加速させるようなテクニックなのでしょうか。体がナノマシンで強化されているようなので、神経系も強化されていそうです。上級生が圧倒的に強いのは、ナノマシンによる強化のステージも、上級生のほうが進んでいるのかもしれないな。

今回は面白かったのですが、次回はラブコメなのかな。ラブコメに良さそうな設定なので、なにげに期待しています。

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