メルクマール

今回は、訓練シーンとラブコメがメインでした。ラブコメについては、特筆すべきことはあまり無いですね。鈴の、小柄な体で精一杯威張る様子は良かったかと。原作のイメージ通りでした。

訓練シーンは、この作品では重要です。ISの設定について、そこでいろいろ語られるから。今回はISの操縦について、「頭の前方に角錐を作るイメージ」という説明がありました。ISは思考による操縦なので、特定の思考パターンをISが読み取るのでしょう。

脳波による操作と言えば、ニューロスカイという会社が、ゲーム用の脳波コントローラを販売しています。僕は何回か体験しているのですが、なかなか難しいですね。基本は「集中した状態」と「リラックスした状態」の脳波の変化を読み取っていて、つまり操作は1系統なので、細かいことは出来ません。　ISは、もっと細かいイメージを読み取れるようです。

一夏の入学試験の経緯は、原作では1巻の冒頭に近いところにあるのですが、ここに持ってきましたか。もうやらないのかと思っていました。

新しいISとして、日本製の『打金』と、中国製の『甲龍』が登場しました。どちらも無骨でカッコイイな。スマートな白式よりも、こっちのほうが好きです。どちらにも剣（刀、あるいは青龍刀）を抜いて構えるシーンがあり、ISがぬるぬる動いていました。CGメカと手書きキャラの組み合わせだと思いますが、よく出来ているのではないでしょうか。

中国製のISと聞くと弱そうですが、中国の軍事技術は、最近あまり馬鹿にできません。現在、各国が主力として使っているジェット戦闘機は、第4世代、または4.5世代と呼ばれるものですが、次世代戦闘機である第5世代を作って飛ばしたのは、アメリカと中国だけです。ロシアや日本はまだ机上のものなので。　中国の第5世代戦闘機は、最近ネットにも画像が漏れていて、それっぽい形をしています。どの程度の実力かは分かりませんが、やる気があるのは確かでしょう。

前回のセシリアとの対戦では、彼女の機体が中距離射撃型ということで、機体の相性的に白式が有利でした。でも甲龍は同じ近距離格闘型で、戦闘スキルは鈴のほうが高く、しかも使い勝手の悪い白式に対して、いろいろ便利な武器を持っています。一夏はそれにどう対抗するのか、分かりやすい戦闘描写に期待しています。

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