メルクマール

この作品は、映像や音楽がとても良くて、叙情的な雰囲気を醸し出しています。いよいよメインの穹ルートということで、兄妹の許されざる恋愛が、叙情的に描かれることを期待したのですが、、、

思っていたのとは違いましたね。体を拭かれていたら、ムラムラしてやっちゃいましたという展開には呆気にとられました。それでいいのかよと。そこに愛はあるのかと。

ここはゴールではなくて、スタートラインなのでしょう。あの二人はダメ人間です。双子同士でセックスに溺れるという、自家中毒状態に陥っている。どう考えても未来がないわけで、ダメな二人がここからどう立ち直るか、という物語でしょう。そのために、まずはダメっぷりを強調する必要がありました。

現代では、恋愛はかなり自由ですが、江戸時代あたりはいろいろ不自由だったので、『許されざる恋愛』は演劇や文学の重要なテーマでした。その末路はたいてい心中で、『心中物』と呼ばれるジャンルになっています。　悠と穹の恋愛も、このままでは心中しか無さそうですが、さすがにそんなバッドエンドにはしないような。二人がどう救われるのかに興味はあります。

穹はダメなところが魅力なので、確かに可愛いんですよね。いそいそと、新妻気取りで食事の支度などするのが微笑ましい。できれば幸せになって欲しいところですが。

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