巫女をめぐる人々。STAR DRIVER 輝きのタクト 第10話 『そしてマリノの初恋』 の感想です。
気多の巫女が退場して、淋しい思いをしていたのですが、ミズノがその後に座りました。でも歌の感じはかなり違いますね。
気多の巫女の歌は、「全ては今 モノクロームの中」 という歌詞で、ゼロ時間で止まった通常世界を描写しているように思えました。一歩、ミズノの歌は「どこまでも透明な青 スピードを上げた想い達」 という歌詞で、ゼロ時間の異世界側を描写しているようです。 曲名は『イノセント・ブルー』でした。
気多の巫女は、封印を解かれたことで”しるし”を失ったために、彼女にとってのゼロ時間は「モノクロームの世界」だと思うのですよ。でもミズノは”しるし”を持っているので、彼女にとってのゼロ時間は、あの「青い世界」のはず。そのあたりで、違いが出ていると思えます。
この作品の主役は、巫女なのかもしれないですね。巫女がいて、その周囲の人々が描かれています。ワコにはタクトとスガタ。気多の巫女にはヘッド。そしてミズノにはマリノ。 全員の行動原理の根底にあるのは「巫女に魅せられたこと」でしょう。
マリノが、タクトに惹かれていく様子が描写されていました。ミズノがタクトを好きになったから、意識し始めたわけですが。むしろ、「ミズノが好きなものを意識する」ことで、たいてい同じ物(人)が好きになってしまうのかも。
アイスクリームをしょっちゅう食べていますが、必ず、同じものを2つなんですよね。普通、選ばせるなら違う種類を用意するものですが、そこは「一緒に同じものを食べたい」という気持があるのでしょう。性格は全然違うのに。親に捨てられて、二人で生きていくには、そうやってお互いに依存して、一心同体になる必要があったのでしょう。
姉妹で同じ人を好きになると、修羅場かと思えますが、あの姉妹にはそれは無いでしょうね。一心同体なので、二人で一緒にとか考えそう。そんな美味しいシチュエーションはあるだろうか。
マリノはそもそも、綺羅星十字団よりもミズノが優先だし、さらにタクトのことも気になっています。明らかに裏切りフラグが立っていて、酷い目に合いそうで心配です。このところマリノが丁寧に描写されているので、マリノに感情移入しているのでした。
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巫女に魅せられたひとびとによって話が進む、という視点に気づかせていただきました。
ただ、巫女の歌については別の解釈をしてみました。さかなちゃんのモノクロームは「世界はまだモノクロームのなか」「舞う雪は~」と、世界の停止、冬を表していると思います。次にワコの木漏れ日のコンタクトは「世界がいま動き出す(的な歌詞)」「一面染める花は~」と世界の始動、春です。そしてミズノのイノセント・ブルーは「スピードを~」「何千回も~」「風がまた熱を~」から、曖昧ですが世界の躍動(加速)または再生と夏です。
これらは季節に象徴される生命活動に対応していると思います。(冬→停止など)
ここから推察するに、ヒガシの巫女の歌はおそらく世界の繁栄?と秋を表すのでしょう。(豊穣の秋)
長文失礼いたしました。
ミズノは見た目ほど子供ではないと思います。
きっと時が来たらマリノの背中を押すのではないかとか思います。
いつまでも手を引かれて無ければ歩けない子供じゃないだろう、早く次のフェーズへ行けよ
って感じに。
歌の解釈ですが私は
気多の巫女の歌は
舞う雪にはしゃぐな、天体へまっすぐにそれだけを目指せ、迷ってないで白黒つけて次のフェースに進め。そして壁にぶち当たれ。
日死の巫女の歌は
何千回も何万回も絶望してその先に光になれる、だから一度の負けで足を止めてないで次のフェーズへ行けよ、そして自分の生き死にかけて歩いていけ
そんな感じに思えます。
巫女とは本来道を妨げるものではなく、道を示すものではないでしょうか。彼女たちの歌うのは終わったことではなく次のフェーズで必要なことなのかなと思います。
巫女たちは本来自由、しかし殻がついたままのひよこが多すぎて置いていけないだけではないでしょうか。
その中でただ一人未熟な巫女がワコなのかなと思います。
歌で「つぼみ~きっと誰もが微笑みながら自分を重ねる」
これは彼女を超えた先にあるのはそんな次の世代を微笑みながら見守っているそんな存在になれるのではないでしょうか
ワコのばあさんが何もしないのは出来ないのではなく、綺羅星はサイバディという夢から覚める、私が保証する。とかそういって見ていられる境地にいるのではないかと思います。しかしワコは未熟者でそれが信じられていないとかそんな感じなのかなと思います。
だから、気多や日死と違い歌と言ってる事がまるで違うようになってるのかなと思います。
そんな感じに巫女の歌は、
人間がfateでいう所の英霊、とある魔術でいうところのアークビショップやらアレイスターやらカエル医者のようになるのに必要なことを歌っているのかなと思います。
全てのフェーズを超えたものは王=星を操る者=star driverになれる
そのために必要なこと
長くてすみません
なるほど、4人の巫女が季節を現わしている、というわけですね。
青竜・朱雀・白虎・玄武の四神は、東・南・西・北を現わしていますが、季節として春・夏・秋・冬を現わしています。
ただこれだと、ワコが夏で、ミズノが秋ということになり、歌のイメージとは合わないかな。四神とは関係なさそうです。
舞台となる南十字島は、亜熱帯の島のようなので、あまり季節感が無いのも難点。季節との対応は、ありそうな無さそうな感じですね。でも、意識して行きたいと思います。
■野良猫 さんコメントありがとうございます!
姉妹で三角関係となると、どちらかに譲るという展開になりがちですが、あの二人の仲の良さ(いつも同じ味のアイスを食べる)からして、二人一緒でもいいじゃん的な展開を、個人的に期待しています。
歌の解釈は興味深いですね。結局のところ、言いたいことはどれも同じで、「スタードライバー」となるものに道を示し、鼓舞することが目的なのかな。歌を歌うことが、巫女としての神事なのでしょう。