メルクマール

僕は、これもまた本性ではない、と思うんですよね。　「誰からも好かれる委員長」は、彼女が被っている仮面なのですが、「ドSで打算的な人格」も、そういう役を演じているように見えるのです。

というのも、犬におしっこをかけられたエピソードで、「高そうな犬だったから、何かに利用できないかと思って」と説明しましたが、それは無理があるだろうと。「利用できる」って、売り飛ばすわけにもいくまいに。あれは単純に、犬を可愛がろうとしたのだけれど、「演じているキャラに合わない」と思ったのでしょう。

また、姉が犬好きなので、自分も犬好きだとは思われたくないのかも。姉との確執の理由は気になります。彼女のあの性格が作られたことと、関係あると思うのですが。

創設祭の役員をしているのは、「推薦で有利だから」と言いますが、あれだけの激務はワリが合わないと思いますね。その時間、勉強したほうがいいはずなので、それも言い訳というか、偽悪的に振舞っているように見えます。ありのままの自分を出すことに臆病で、役を演じることでしか、人と接することが出来ないでは。

彼女が光一に惹かれるのは、光一が見たまんまの、裏表のない人だからでしょう。欲望に忠実で、善人で、流されやすい。そんな人格を、ありのままに出しています。そういう生き方は、彼女には難しいのでしょう。

光一が、「ありのままの綾辻さん」を引き出せるかが、ポイントですね。頑張ってほしいです。

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