メルクマール

というわけで、今回は体が入れ換わる話が2本でした。気になる相手を、いつもとは違う立場で見ることができるのが、このシチュエーションの面白さですね。

犬が飼い主を舐めるのは、服従を現わす行為だと言われています。犬は群れを作る動物なので、強いボスに従いたいという本能があるのですね。なので犬に舐められたときは、あまりリアクションせず、泰然と「苦しゅうないぞ」という態度でいるのがいいそうです。

マロンが、新入りのリト（犬）に対して「ご主人を舐めろ」と言ったのは、犬としては当然のことを教えたのでした。群れのボスに挨拶をしろと。面倒見のいい兄貴分だと言えます。

春菜はいつも優しいけれど、それが外面だけでなく、無防備に一人でいるときでも優しいということを、リトが知ったエピソードでもありました。

闇と美柑が入れ換わる話は、そもそもは美柑の希望だったのですが、闇のほうが楽しんだようですね。彼女は本名も出自も不明ですが、おそらく肉親の情とは薄い生き方をしてきたのでしょう。リトの家族としての温かさに触れて、美柑のことがうらやましくなったのでした。

彼女もいつか、幸せになれるといいのだけれど。美柑が闇に懐くのは、闇がカッコイイからというのもあるだろうけれど、闇の幸薄そうなところを気にしているから、というのもありそうです。

闇とリトの絡みでは、リトがラッキースケベなことをして、闇がリトを痛めつけるというのがお約束ですが、今回は兄妹間の普通の？会話に終始しました。「えっちぃのは嫌いです」というリトに対する評価が、いくらかは変化したでしょうか。

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