メルクマール

この作品は、濃厚なベッドシーンがお約束のようにありますが、これまでのヒロインの一葉と瑛は、雰囲気として衛生的、あるいは健康的で、エロとは遠い感じでした。なのでベッドシーンが唐突に感じられて、あれは不要なのでは、と思ったものでした。

しかし、今回のヒロインの奈緒は、いきなりお色気ムンムン（死語）ですね。メガネで巨乳のお姉さん、というところがまずエロい。悠とのすれ違いの原因は、幼いころのイケナイ体験であったということで、エロで結ばれた絆と言えます。このヒロインについては、もう存分にやっちゃっていいでしょう。

ただ、奈緒は胸を強調した描写がされていますが、それは母性を表している感もあります。奈緒の接し方も、ボタンを付けてあげたり、泳ぎを教えてあげたりと、母親のようです。悠にはマザコンなところがあるのかもしれません。

悠はシスコンでもあります。これまで、穹はほとんどラブストーリーに絡みませんでしたが、今回はライバルとして登場するようですね。母親 対 妹の、背徳的な戦いという様相を呈しています。

穹もエロいんですよね。あの不健康さが。あまり外に出ないから、透き通った白い肌をしていて、そこにある”蚊にくわれた跡”という瑕疵が、妙にエロく感じるのでした。壊れそうだから、傷つけてみたい、という暗い感情を喚起されます。

そんなわけで、このエピソードについては、そういう淫靡さに振り切った方向で楽しませてもらえそうな雰囲気があります。どうなるでしょうか。

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